aki_iic’s blog

己の欲せざる処人に施す事無かれ、狂人の真似するは即ち狂人なり

環境馬鹿が世界を滅ぼす(18):電池飛行機で何するの?

 電池車の技術課題は素人考えでは電池と電動機に有り、電動機は既にハイブリッド車や何度もチャレンジしては敗退を繰り返す電動自動車で技術蓄積は進むのだろうが、物理法則(というか電気化学)そのものである電池だけは地べたを走る車であってもそのエネルギー密度と不変の重量(エネルギー量と無関係な電池重量)、動作温度範囲、安全性(よく燃えるし消火しても自己再発火する特性)、価格、環境係数の悪さ(電池素材のリサイクル・リユースのエコシステムが確立されていない)等々の新技術?につきものの課題を一つづつ地道に解決していかないと現状の如き普及率1割程度を推移するのかもしれない(シンクタンクや未来予想屋の予測が的中した事が過去にあるだろうかと大いなる疑問と疑念:)。地べたを走る車ですらこの状況でそれでも環境馬鹿の勢いなのかパフォーマンス(こちらが主要因だろうか:)の為か、予算獲得の為にダボハゼ的に新しそうな物には何でも飛びつくのがその類の方々の性癖の為か、はたまた実験機・構想スケッチを今直ぐにも実用化すると恣意的に喧伝する関連団体と鶏頭メディア様のコンビネーションの為か、上記要素技術が揃わぬ且つ見通し不明な状況でも電池飛行機のコンセプトビジョンを出さぬ訳にはいかないのが公務員の悲しさか?

www.aero.jaxa.jp

 ところで電動航空機は電力源はともかく駆動源はモータを用いるのが一般的で、モータ即ちプロペラなりファンなりを駆動する態様になると理解している。それでは実現可能な速度はプロペラ機のそれを超える可能性は皆無であり、

・遅くて(ジェット機の半分以下)

・小さくて(これは電池とモータの限界)

・高い(天然・合成・混合化石燃料の機体に比べて、導入・ランニングコストが)

・安全性(実績の無い技術だから積み上げが必要、特に緊急時の動力源確保)

 が化石燃料機のそれを超える時が来るのか或いは棲み分けが出来るのかが要点になる気がする(無論、ど素人の勝手な妄想です:)が、技術の黎明期は常にそうだが、今は夢を語るばかりで実現性と商品化への道筋を語る時ではないのかもしれないが、

税金使って実験という遊びが出来る国家機関はともかく、ハイリスクが常識の航空業界で企業イメージという広告宣伝要素以外に電池飛行機に真剣に投資する民間企業なんてあるのだろうか? ひょっとして政府含めた業界全体でのヤラセ?

 とか濁った心しかないおじ(い)さんは考えてしまうのですよ。ああまた税金チューチュースキームの一環なのかそれとも宣伝費用と考えれば採算取れるか、とか。

 これも車と同じ様にFBS無視で電池電池電池と呪文を唱えているとある日突然、ガスタービンシステムを上回る魔法力?で電池航空機が実現出来るなぞ当業者でなくても想像する筈も無く、これも車同様に燃料密度から実現性は低いだろうが例えば水素燃料航空機(これなら燃料の違いはあれでガスタービンにも利用可能では?と考える。つまりは

車に限らず航空機にも電池馬鹿(或いはカルト)って居るんだな〜、他の技術検討すらせず、電池一択(それも技術的裏付け無しに:)という狂信的行動は邪推するに世界電池業界ギルドの闇の勢力(中二病的な:)の影響力工作ではないだろうか?

 とか一瞬思ったりするのですよ。電池は化学反応を前提とした可逆的(これ重要)エネルギー源だから当然、電極なり構成材料は電気化学的な物理法則に支配され、反応速度(無論、温度係数含めて)も物理法則に支配され、アニメの魔法なんちゃらでどうにかなる世界は我々が住む三次元空間には存在しない(少なくとも私が知る世界では:)。

 結局航空機動力源としての電池航空機も水素やCNTな他のエネルギーシステムに先を越されて実用化は限定的に終わりそうな気がしてならない。まあ、空飛ぶ円盤を電動で動かすとか超未来的な動力システムというのであればそれはそれで唆られるのだが。。。