マルツのメルマガを起点に彷徨っていたら懐かしいバーニアダイアルが・・・
私にとってはバーニアダイヤルとは(例の)中2の頃に作った初歩のラジオのJA1QGV/JH1DVVさんの記事を元に作った通信型受信機(元と書いたのはBFOのXtalが高価で買えなかったのでJA1AYOのトランジスタ活用ハンドブック(書名間違っているかもしれません。赤とオレンジの本、CQ出版のアマチュア無線ハンドブックシリーズの、有名なのはSSBハンドブック、V/UHFハンドブック等)のシリコントランジスタの受信機のBFO部分(2SC372x2 + SD111(可変容量ダイオード))に置き換えた為)を思い出してしまうのでありました。
当時の中学2年生としてはこれが限界で他はオリジナルを丸々コピーで前に書いた気がするがプリント基板(紙エポ片面)はマジックインキでパタンを手書きしてエッチング液(塩化第二鉄)で不要な銅箔面を溶かして、水洗いした後、方眼紙に手書きで書いたパタンを目安に1mmドリルを親父が持ってたハンドドリルのチャックに付けて結構な数の穴をコツコツ手回しドリルで開けていたのでありました(懐かし)。
話を戻すと当時の受信機(3〜10Mhzのシングルスーパ)で短波帯を受信しようとする(特にアマチュア無線帯域)と所謂バンドスプレッドという手法で430PFの3連バリコンに局発用のバリコンに並列に数十PFのタイトバリコン(羽むしったもの)を組み合わせて上記のバーニアダイアルをメイン(430PF三連VC側)に36mmのバーニアダイアル、バンドスプレッドに50mmのバーニアダイアルを配置しておりました(真ん中に50mmバーニア、左に36mmバーニア、右にSメータ、BFOピッチ、AFゲイン等)。コイルはTRIOのS-B(RF付)だったと思います。
パネルレイアウトもオリジナルの模倣、ケースは確かアイデアルのUM-1とかいうクリーム色のフロント/リア塗装でカバーが焦げ茶色のオーディオ・一般向けケースでオリジナルで使っていたリードのケースの様な構造がしっかりしていた物ではなく、フロントパネルがペネペナだったのでVC側に三角アルミの補強板を入れた記憶がある。
もっとも36mmのバーニアのつまみが小さすぎて操作しずらかったのでつまみだけ大きくしたりして工夫しておりました(昔の事は思い出せるのに・・最近の特に短期記憶の学習コストが膨大で・・・加齢を感じる今日この頃:)。
21世紀の現代でも昭和のバーニアダイアルが入手可能(それも国産で、現在も製造されている?)とは驚きだが価格も4千円〜5千円台と中学生時代のダブルギヤダイヤル並の価格になってしまっている(インフレ考えれば当然だが)。
DDSやPLLが安価で容易に入手可能な現代ではLC発振器なんて学生実験か一部の絶滅危惧種の趣味人しか使わないのだろうけれどもこうして刹那過去を振り返るのは時間旅行している様で楽しいが、人は現実に戻らねばならぬ定めがある訳で心理的ダメージが尾を惹かぬ様、程々にしておかねば・・・と思ったりする訳です。
おしまい