いつもの専門家翻訳さんの記事より。AIコパイロットと行っても冴子さんではなくて本物のKC-135の実戦配備されている(実験機ではなく)空中給油機の任務を行う機体のコ・パイをAIが務めるという内容:
aviation-space-business.blogspot.com
オリジナルも引用しておきます:
一部引用:
マーリンは同社の自律パッケージを搭載したKC-135の耐空性計画が空軍により承認されたことを本日発表した。また、同社は、マーリンパイロットと呼ばれる同社のソフトウェアを空中給油機に統合し、地上試験を年内に完了させる。
エドワーズ空軍基地(空軍のテストおよび評価の拠点)について、先週本誌インタビューで、マーリン社の創設者でCEOのマット・ジョージは次のように語った。「これはエドワーズ基地に配備されるXプレーン(実験機)ではありません。実戦配備される空軍の航空機です」。
「つまり、空軍がここ3年間、我々と協力し、実験的なテスト範囲の世界だけでなく、運用中の部隊においても自律性を実現できるような、承認された耐空性計画の策定までこぎつけたという事実は、一連のプロセスであるかのように聞こえます」とジョージは続けた。「しかし、これは空軍にとって、実験段階から自律性を獲得し、その自律性をコアな戦力へと移行し始めることができるという、かなり大きな瞬間なのです」とジョージは続けた。
Merlinは2018年に設立され、すでにセスナ・キャラバンを含む他の小型航空機で、自律パッケージによる飛行試験を実施している。全体として、同社は自律機能の追加と信頼性の構築に向けた漸進的なアプローチに重点的に取り組んできたし、今後もその姿勢は変わらないとしている。まずは、人間の乗組員の作業負荷を軽減できる機能に焦点を当てている。
空軍は、2025会計年度末までに349機のKC-135を運用する予定だ。ここで強調すべきは、各機は空軍の保有機で最も古い部類に属する機体であり、真っ先にここにマーリンパイロットが搭載される。
「KC-135の場合、空軍が関心を示している自律性には2つの使用事例があります。1つ目は、『自律性をどのように活用して乗組員の勤務時間を延長するか』です。例えば、2名の乗組員が搭乗した状態でKC-135を30時間または40時間飛行させるにはどうすればよいでしょうか。明らかに、乗員を追加しないとそれは不可能です。では、自律性を活用して乗員数を増やし、1人の乗員が休息している間に、もう1人の乗員が自律システムの隣で飛行し、2人目のパイロットのような役割を果たすことは可能だろうか。
AMCではすでに、KC-135に限らず、タンカー機の操縦で、しばらく前から最小限の乗員で運用する実験を行っている。これにより、出撃率と全体的な運用能力を高める方法が生まれる可能性があるが、これは太平洋における中国とのハイエンド戦など、将来のあらゆるハイエンド戦闘において特に重要となる要素だ。しかし、同時に本誌が詳細に調査したように、安全性への懸念も生じる。AI駆動の「副操縦士」は、有人航空機における作業過多や操縦士の疲労の軽減など、安全マージンを高める貴重なツールとして、以前から注目されてきた。
引用おわり。オーパイに永い歴史と実績を積み重ねたUSAFとは言え、よりによってKC-135なるビンテージクラスの機体にAIコ・パイを導入して実戦投入とは・・・アメリカの層の厚さを痛感させられる印象(リスクを取って技術革新を進めるという意味でも)。
もっとも我が国でもタンカーの省力化は相当進んでいる様だし、高速道路でのトラック重連などの自動運転技術は地道に進んでいる様だから日本はAI技術に遅れを取っている・・・などの知ったか評論家さんのノイズが妥当かと言うと・・・どうなんでしょう(微笑)。。。