Kicadはfreeroutingなるオートルータが対応しておりオートルータは必須アイテム故、Eagleで作成した回路図ファイル(.sch)をKicadにインポートし、Eagleのオートルータで配線した .brdファイルからratsnetに戻して自動配線をしてみる。別段もうEagleとは関係無いKicadでの自動配線についてですが板書的な意味で一応:
0.freerouting(GitHub)
私はUbuntu24.04.1なのでzipを展開して bin/ディレクトリにある freeroutingを実行するのだがロケールが適切でないのかフォントの問題かメニューが豆腐状態になったので
./freerouting -l en
で明示的に言語を英語にして英語メニューで対応した(豆腐読めないので)。
1.Kicadは複数のオートルータに対応している為(逆かも)、Kicadから .dsn形式で一度exportする必要がある。
2.exportした .dsnファイルをfreeroutingで開く(FileメニューのOpen)
3.自動配線未の場合はratsnetが表示される(ゴミ箱アイコンでもratsnetに戻せる)
4.取り敢えずオートルータ開始してみる(左から2番目のアイコン、3番めは中止)
autorouter実行中のスクショ。設定で自動配線のストラテジを選択出来る(試行錯誤とも)。
5.自動配線完了。このデザインではpass #9で飽和してpass #10ぐらいで自動配線終了。時間にして30分は掛かっていない印象(x1t core-m5にて)だが今のパソコンは十分速いので昔程は全く待たされない印象。eagle9.6でも同程度だった様な(A285の場合:Ryzen5)・・・
unroute 0 で無事自動配線完了。後は生成された .sesファイルを保存してKicadでimportすれば参照出来る(筈)・・・
取り敢えずKicadのオートルータ(の一つ)であるfreeroutingで自動配線出来たっぽいので今回の板書はこれでおしまい。外部プログラムとのやり取りが必要だがオートルータも普通に使えるので多少やる気が・・・これでOSSというから凄い。
下世話な話だがエコシステムがどうなっているのかちょっと気になる。基板メーカさんがスポンサーになってCAD開発する場合が少なくない様だがKicadはそれとは異なるビジネスモデルなのかどうなのか。いわゆる持続性のあるエコスステムか否かという話しなのですが(Eagle終了で難民化しつつある中で更に難民化は避けたいので・・・)。