aki_iic’s blog

己の欲せざる処人に施す事無かれ、狂人の真似するは即ち狂人なり

代替チョコレート

 ロイターのコラム(記事ではありません)より。昨今の世界的なココアバターの不作による供給逼迫と代替手段としてのパーム油系のチョコレート材料について。無論昔からカカオバターの含有量が少ないチョコレートと言えないチョコレートは存在しますがこの記事はそのカカオの代替を目指すというもの:

jp.reuters.com

トロント 28日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 米ビヨンド・ミート(BYND.O), opens new tabなど代替肉を手掛けるスタートアップ企業は以前こそもてはやされたものの、環境意識の高い消費者の支持だけでは力不足で、食肉の供給網を一新することはできなかった。植物由来のハンバーガーが直面した問題として、価格と味の面で明確に優れた選択肢になれなかったこと、農家と食肉加工業者という既存の市場にとって脅威になってしまったこと、の2点が挙げられる。
しかし食における代替素材の開発という点ではチョコレートの方がより成功に近いと言えそうだ。カカオ豆を使わずにチョコレートのような味や食感の素材を再現した代替工チョコレートは、1300億ドル規模の菓子業界が直面する最近の苦境を解決する手段になるのではないか。
チョコレート原料のカカオはコートジボワールとガーナの両国が世界供給の60%を担うが、いずれも病害や悪天候で生産が打撃を受け続けている。カカオは昨年、生産量が3年連続で需要を下回り、先物価格が前年から4倍に急騰。ジェフリーズのアナリストは1月時点で供給不足が2028年まで続くと予測した。一方、国際カカオ機関は現シーズンに14万2000トンの供給余剰を予想。カカオの極端な価格変動はチョコレートメーカーにとって大きな問題になり得る。
またボイッジ・フーズとドイツのプラネット・エー・フーズはそれぞれ9400万ドルと3000万ドルを調達し、「精密発酵」技術を使ってオーツ麦やヒマワリの種からチョコレートの風味を再現する技術開発を進めている。
これは一見すると無謀な賭けに見える。というのも研究室で作られた培養肉や植物由来の代替肉は市場の規模拡大に苦しみ、ハンバーガー市場を開拓できなかったからだ。実際、ビヨンド・ミートの株価は2019年の上場以来95%下げている。
しかし代替チョコレートは経済的な必要性がずっと高く、しかも既存の大手企業が積極的に開発に関与している。こうした企業は135億ドル規模のチョコレート市場を狙い、本気でこの問題に取り組んでいる。
どのような形であれ、カカオ豆は今まさに「創造的破壊」に直面しているのかもしれない。
(筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています)

引用おわり。合成肉では失敗したが代替チョコレートについては研究開発投資に見合うだけのリターンが期待できる(かもしれない)というコラム。

 同様の事が天然材料の代替としての素材は既に多数あるのかもしれない(あります)が、チョコレートもその時代が訪れるのだろうか。