aki_iic’s blog

己の欲せざる処人に施す事無かれ、狂人の真似するは即ち狂人なり

停電

 BBCの記事より。

 例のスペイン・ポルトガルの広域停電について:

www.bbc.com

ジョージア・ラナード気候変動・科学担当記者、ハフサ・ハリル記者

スペインの電力網運営会社は29日、スペインとポルトガル、フランスの一部地域で混乱を引き起こした28日の大規模な停電の原因について、サイバー攻撃を否定した。

レッド・エレクトリカのエドゥアルド・プリエト運営部長は、予備調査の結果、「制御システムに何らかの干渉があったことを示すものはない」と述べた。

ポルトガルのルイス・モンテネグロ首相も、前日にサイバー攻撃の可能性を否定している。

引用おわり。以後BBCらしく(変態大英帝国らしく)ネチネチ原因推測(憶測)している様だが:

・再エネ

・電力接続

・気象要因

 に触れている様だが・・・当事者からの情報待ちでしょう(当然)。

 本件についてはメディア如き(科学担当らしいが)がエビデンスに基づかない情報を流布するのはBBCらしくないと思っています。

 

20250503 10:52追記:ロイターの記事より。この手の現象分析は時間を要するから現時点の要素と捉えるのが順当なのでしょう。

jp.reuters.com

[ロンドン 30日 ロイター BREAKINGVIEWS] - スペインとポルトガルは今週初めに空前の規模の停電に見舞われ、麻痺状態に陥った。当局はまだ決定的な原因を特定しておらず、イベリア半島における低炭素エネルギーへの過度の依存や、他国への電力輸出、さらにはサイバー攻撃までもが「容疑者」に浮上している。今回の大規模停電は低炭素エネルギーへの移行の流れには逆風だが、電力網の脆弱性が浮き彫りになったことで移行促進に向けた設備投資拡大のきっかけにもなり得るだろう。
スペインの電力会社レッド・エレクトリカによれば、4月28日の正午ごろに電力フローに「強い変動」が発生し、それが発電量の急激な減少を引き起こした。この電力喪失が電力ネットワーク全体に影響を及ぼし、広域欧州電力システムとの接続が切られたことで大規模な停電が発生した。スペインから電力を輸入している隣国ポルトガルも、この連鎖的な障害に巻き込まれた。
今回はスペインの電力網の60%が影響を受けたが、送電網に支障が生じること自体は珍しいことではない。2019年には英国で落雷をきっかけに100万人程度の顧客が停電に見舞われた。スペインは風力発電太陽光発電が電力供給全体の60%余りを占めている。これ自体はすばらしいことだが、再生可能エネルギーへの依存が比較的高い国は送電網が予期せぬ障害に対して脆弱となる恐れがある。これは原発化石燃料発電所で使われている巨大な回転式発電機の場合は、電力供給が急減した場合でも「慣性力」と呼ばれる仕組みで稼働し続け、電力を供給し続けるのに対し、太陽光や風力発電の発電機では事情が異なるためだ。

引用おわり。

 現時点では原因を特定出来ていない模様(規模が膨大でもあるし原因特定も慎重を要するのでしょう)で当初サイバーは否定していた(いる)のでデマレスというか電力網調整に何らかの要因(記事では脆弱性とかいう曖昧なワードを用いている様だが)があるのか現時点では少なくとも公開出来る情報は無いのだろう。

 我が国では311以降、ベースロード電源(原発、火力)の比率を下げて再エネとデマレスの組み合わせが相当向上していると聞くがいつもの様にGemini2.0に訊ねたら↓

日本の再エネ・自然エネとベースロード電源の割合(2023年、2022年)

これを近似値として認めるとするならば再エネ25%程度でベースロード電源(石炭火力、LNG原子力)65%、その他らしいので著しい負荷変動に関しては程度の差こそあれ他山の石の面もひょっとしたらあるのだろう(ど素人の憶測です。恥ずかし。)。

 ウクライナ戦争でベースロード電源の特に石油・LNG(活動家さんがおっしゃる処の化石燃料ですな:悪意を感じるのは私だけ?:)比率が高く、欧州でクリーンエネルギー認定された(半分皮肉ですが間違ってはいない)原子力発電を311前のレベルに近づけていかないと半導体含めた先端産業のみならず社会インフラの安定化の為にも必要なのだろう(経産省も婉曲的に主張してますよね:環境省なんて無視で無問題:)。

すみませんが上記表はGemini2.0任せ故、内容を担保出来る物ではございません(すみません)。あくまで近似として示したものです。