aki_iic’s blog

己の欲せざる処人に施す事無かれ、狂人の真似するは即ち狂人なり

MV-75

 twz.com(専門家翻訳さんの引用の原典)の記事より。

 FLRAAの勝者となったBell V280の陸軍正式名称がMV-75に決まったという記事。

aviation-space-business.blogspot.com

そしてこちらが原典(www.twz.com)↓

www.twz.com

 YouTubeにも同様の記事がある様ですが配備先がどうちゃらとか運用面の陸軍の願望というか計画した内容で技術的な内容はほぼ皆無なので省略します:)

 この記事に限らず最近の新機種では命名規約に違反ではないが逸脱に見える場面があって(例えばF-47、VaporwareかもしれないがF-55とか)本機には陸軍自らが(某大統領閣下ではなく:)MV-75と命名しているのだから相応の理由がある筈で、下衆の勘繰りで誰でも思いつく事としては、

 ・V-22の事故率の高さによるティルトロータ機に纏わり付く悪名から距離を置きたかった

 ・UH-60の後継機種だから60より後の数字で上記も含めて後付の陸軍にとって記念する年と絡めてMV-75になった(した)

 というのが乏しい頭で思い付く処でしょうか(どちらも根拠無しですが)。

 BellにとってはUH-1以来の大きなビジネスチャンスだろうし我が国の様に安全保障上、ティルトロータ機が官民問わず必要とされる国(領土に島が多い国で隣国と緊張関係にある国や離島との高速・安定した支援を維持する必要があり、且つ滑走路を設けられない様な島々を有する国)は潜在的には多数存在するのだろうから米陸軍で実績を積み重ねて行けばいづれ空軍からも声が(場合によっては海軍・海兵隊からも)将来が期待できる筈(今度こそ)。

 技術は積み重ねであるからXV-3に始まりXV-15で安定した技術と見極めた上で開発されたV-22でも色々技術的課題が発生した訳で(それだけ難しいという事。そうでないとロシアや中国やEUで実用化されている筈)MV-75のV-22との際立った相違点としてはエンジンをTiltさせずトランスミッション?でロータをTiltさせる機構に変更した事による利点と欠点が検証されて行くのでしょう(ダイナミックコンポーネントのストレス・寿命・メンテとか)。

 Bellという会社はゲテモノと言っては失礼ですがX-1、X-2、XV-3等の実験機のみならず航空機、ヘリコプタ、そしてティルトローターと粘り強く技術開発に取り組む(有る意味往生際が悪い)印象なので(ああ、個人の印象ですよ)V-75計画の成功を願っております。

 V-22ではパートナーがBoeingでしたがV-75では二股商売上手なLM(言い過ぎです)らしいから競合だった複合ロータ機の技術も踏まえてLMらしく臨機応変に取り組むのでしょう(きっと)。

 

20250519 16:41追記:avation assets-infoより。V-280ではT64だったがV-75ではAE1107Fとなるらしい(V-22のAE1107Cの改良型)。

aviation-assets.info

 RRといってもAllisonだと思うのだが・・・

 

20250519 20:13追記:個人的にMV-75(V-280)とV-22の技術的相違点をGemini2.0さんにお願いして表に纏めてもらいました(無論、ど素人の道楽に過ぎません)。

MV-75(V-280)とV-22のディスクローティングの比較(by Gemini2.0)

 これを一次近似と仮定するならばMV-75(V-280)に比べてV-22はディスクローディングが3.9倍でV-22の事故映像でよく見られた強大なダウンウォッシュで煽られる場面が減少するのかもしれません。加えて問題とされた(されている)オートローテーションの可能性についても改善されると期待(実態は分かりませんが)される(かもしれない)。

 この辺はシミュレーションなり初期評価で検証されている(される)のであろうからプロップロータ機としての技術進歩が期待されるのでしょう(V-22は陸軍では使用していないので同一軸での評価は難しいかもしれませんが)。