aki_iic’s blog

己の欲せざる処人に施す事無かれ、狂人の真似するは即ち狂人なり

RCBus/RC2014とエコシステムについて

 突然ですがみなさまはRCBus或いはRC2014というバスをご存知でしょうか?

 RCBusとはRetro Computer Busの意味だそうで、RC2014は分派(どちらが分派かは別にして)のRetro Computerbus 2014 の意味のようです。歴史は2010年代頃からで比較的新しいBUSの様です↓

smallcomputercentral.com

https://smallcomputercentral.com/wp-content/uploads/2023/03/rcbus-specification-v1.0-2023-03-17.pdf

RCBus Specification 1.0 (2023)

 という形で仕様書が存在しております。まあ、仕様書といってもPC104程度の内容ではありますが。

 RCBusがRetro Computer Busらしいのは分かったがどのretroかと言えば、

  Z80系 / 6800系 / TMS9995系 / その他

 を想定している様です。元々はZ80系のバス故、定義されている信号線はZ80系CPUのピンそのものが多く定義されています↓

RCBus/RC2014 pin assign (8bit)

RCBus/RC2014 pin assign (16bit)

 基本は8ビット用の40ピンでコネクタは40ピンの0.1インチのピンヘッダ(ライトアングル)が想定されています(秋月で安価に入手出来るアレです)。16bitでは40×2列の80ピンになります(これも秋月で入手可能)。

 とまあダラダラ書いて来たのですが当方がRCBus/RC2014に着目している理由は:

 2025年のご時世でもZ80系のボード・バックプレーン等の組み立てキットが通販で入手可能である点です(英国が多い様ですが)。

 

 タイトルでエコシステムと記したのはそういう意味も込めまして当方がお試しで発注した英国サイトを以下に記します:

www.tindie.com

 どうやらSCxxxで始まる各種ボードはこの方(Stephen C Cousinsさん)が設計されたボードの様で以下のサイトに回路図、各種情報が公開されております:

smallcomputercentral.com

 当方、Z80系の設計・製作は1度だけZ80AでCP/Mが動くCPUボード(トラ技の走るCP/Mマイコンのほぼコピー)しか経験が無いので上記サイトの回路図等の情報はFPGA/CPLD/PAL等を使用せずTTL/HCMOSで設計されている為、回路の理解がしやすく勉強になります(今どきランダムロジックの回路図なんて逆に新鮮な・・・皮肉ではありませんよ)。

 これらのボードは数十〜百USD前半程度で購入可能な組み立てキット(部品は揃っているがハンダ付けはユーザが行う。幸いDIP品なので私の如きジジババでも可能:)。

Tindle SCxxx board の例

 一例を挙げますと:

 ・SC130:Z180CPUボード(基板、CPU、RAM、ROM、他部品一式の組み立てキット)が65USD 

 老婆心ながらZ180とは日立HD64180Zのセカンドソースです。当時はCP/M互換なる謎ワードで日立さんもMotorolaと破談したので苦労されてた(邪推です)な時期のヒット作でありました(H8シリーズで大成功する迄の仮の姿:)

smallcomputercentral.com

www.tindie.com

 ・SC114:Z80CPUボード(同上)が46USD

smallcomputercentral.com

www.tindie.com

  他にも色々ある様です。私はRCBusのバックプレーンのSC147(要はパッシブバックプレーンというかバスコネクタ+基板キット)を発注しました。

smallcomputercentral.com

www.tindie.com

2025年の現在、8ビットマイコンでバス構成なんて・・・あな懐かし:)

 これは当方の偏見ですが大英帝国は古いものを大切にする文化というか国民性が強い様な印象を持っております(思い違いかもしれませんが)。その昔秋月や共立でZ80系のボードキットは色々出ておりましたがそれらも21世紀になると流行から外れて衰退してしまいました(半導体の時間軸ではそれが当たり前)。

 ところが海外(と言っておきましょうか)ではRetro Computer Busの形態でレトロな8ビット(場合により16ビット)マイコンを用いたバス構成の組み立てキットが2025年の現在でも入手可能というのが確か半年ほど前にこれらの情報を発見した際の驚きでした(偏見ですが英国らしいといふか)。

 脈絡の無い事を書いておりますが、我が国でもレトロマイコンブーム?的なものが存在する様ですし、散発的(失礼)にボード情報が公開される事もある様ですが、なかなか上記の如き商業ベース(と言って良いかは別にして)でエコシステム(ハード・ソフト・ROM含めて・・・CP/M等も含む様です)がECサイトから注文可能なのは(時期的問題はあるにせよ・・・所詮はストックパーツなので)とても有り難い事かと個人的には思っています。

 無論、これらの公開情報から自分だけのオリジナルボードを設計・製作するのもとても楽しいですし(当方も思案中)全公開されている情報故、ブラックボックスが少ないのは時を超えた魅力がある気がします。

 で最後のオチですが先日到着した基板(hc11f_v1(仮称))はRCBus互換?でバスコネクタを配置しております。その為に上記RCBus backplaneを買った訳でありまして(あはは)。

aki-iic.hatenablog.com

 いや、これで何か良い事があるかと言えば・・・本人次第なのですけどね(謎)。

 

20250629 04:43追記:YouTubeでRC2014組み立て記?がありましたので引用しておきます。

www.youtube.com

 

20250707 16:24追記:昨日郵便受けを漁ってみたらroyal mailのハガキサイズの小箱がごろんと入っておりました。注文してたbackplaneの模様。国際郵便は時間は掛かるが金は掛からないので急がない時にはこれはこれで由。