YouTubeネタで申し訳ありませんが、最近レストア系の海外のYouTuberさんの動画をちょこちょこ観るようになりました(いつものレコメに導かれてなのですが)。
その中でタイトルの如き私にとっては懐かしい素材のコンテンツを引用したいと思います↓
大変可愛らしい小型のシャーシーに組み込まれたMTトランスレスのAMワイヤレスマイクの様です。以下はスクショ:

そして回路図(同様にスクショですが見えると思います)。

ごらんの通りRCAピンジャックで12AX7(低周波増幅)- 50C5(変調)- 50C5(発振)というなんと言うか1ステージ + 変調器のAMワイヤレスマイク、みたいな。
これが目に付いたのは、
・可愛らしくてコンパクトなシャーシー
・MTトランスレスという近代風?な構成
・回路図公開
・説明が丁寧で技術レベルもしっかりしているので観てて勉強になる
といった処でしょうか(ああ、あくまで当方の主観ですが)。
使用真空管については12AX7は説明不要かと思いますが50C5は日本でもよく使われたMTトランスレス用の電力増幅管です(12BE6 - 12BA6 - 12AV6 - 50C5 - (抵抗やランプやマジックアイなどの埋め草)で100Vの日本の電源電圧に合わせた普及型ラジオによく使用されておりました。
ちなみに上記のセットは 12AX7 - 50C5 - 50C5 - 抵抗 だから112V程度になるのですがご当地は電源電圧120Vだから無問題であります。
中学生の頃はMTトランスレス5球スーパーの変形を何度か組み替えて最終的にはMTトランスレスAM真空管トランシーバ(という程でもないラジオ + ワイヤレスマイクの様な変な物)を作ったりしておりました↓
蓼食う虫も好き好きとも申しますが、当方の美的感覚では上記の如きトランスレスで小型軽量なセットというのは大変好ましいといいますかツボであったのでつい引用させて頂きました。
YouTuberの方もおそらくプロかセミプロだった方の様にお見受けしますし、真空管をご存知無い方(まあ、人口比からして知ってる方が少数派)にもホワイトボードを用いた解説を行われているコンテンツもあったりします。
もっとも現行の電波法で1W以上の空中線電力のワイヤレスマイクがどうかはちと判りかねますが(昭和のラジオ雑誌にはごく普通に記事として記載されていた類の物です。6.3Vヒータだと6AR5/6AQ5もあったりした:)。
とはいえ例のNHKの杉本哲氏の初歩のスーパーとHifiの研究に記載された同様の記事(他にも初歩のラジオ系の雑誌等)では無難に 76 - 6WC5(ST管)、或いは 6AV6 - 6BE6 といったペンタグリッド管というか第一検波というかとスーパーラジオの発振コイル(TRIOのS-Aのカソードタップ型の発振コイルみたいな)が多数派だった様な気もします。
1970年代のCQ誌別冊やラジオの製作では6AR5/6AQ5ファイナルの7Mhz AM送信機なんて掲載されておりましたのでいくらトランスレス管(1W程度かと)でもちょっとパワー有りすぎかもしれません:)
20250709 03:00追記:同じ方でレストア系のコンテンツです。LUXKITのA3300という当時学生だった当方にとっては憧れというかセットの美しさに感銘を受けた(どう使うかは別にして)ものでありました。
社会人になってA502(プリアンプ)、A501(パワーアンプ)のLUXKITを組み立てたのですがA502は木箱で金属をあまり使用していない構造だったので少々がっかりした覚えがあります(コスト制限だったのか技術思想上の理由か判断出来なかった)。
1970年代は高度経済成長期でしたのでオーディオキットも実用的で且つ高性能なアンプキットをLUXKITや他(TRIO系?)から発売されておりました。当時は50CA10や6CA7クラスで立派なステレオアンプでしたので(ご承知とは思いますがLUXはトランスを作っておりましたので)個人的にはLUX(KIT含む)のAMPはとても匠の美しさが際立っていた(私フィルタが掛かっております)様に記憶しております(まあ、高嶺の花で全く経済的にも物理的にも届かぬ代物ではありましたが)。
懐古趣味ではありますが、当時のセットには昨今の機器とは異なる美しさ(主観によりますが)が有るのは否めないと思っております(美しい物は美しい、といふか:)。
20250711 06:00追記:同じYouTuberの方のコンテンツですがGT管のトランスレス5球スーパーの調整方法(所謂三点調整とかトラッキングとか呼ばれる調整方法)について↓
そして回路図↓

ご覧の通り12SA7(第一検波)- 12SK7(中間周波増幅)- 12SQ7(検波・低宗派増幅)- 50L6(電力増幅)- 35Z5(整流)と一般的なGT管5球スーパーです(MT管ならば 12BE6 - 12BA6 - 12AV6 - 50C5 - 35W4 みたいな。もっとも日本は電源電圧100Vなので 12BE6 - 12BA6 - 12AV6 - 35C5 - 35W4とする構成が一般的だったかと思います。
GT管はいまだにオーディオ関連では非常に人気のある球ですが図体がでかくて(ST管とほぼ同じ30mmの丸穴を必要とする)機能・性能もMT管と変わらないので高校のクラブ活動で1度だけ5球スーパー(6V管だった様な)を作った事しかありません。
何か特定の受信管だけ知った様な口を聞いておりますが(お恥ずかしい)、これらの知識はほぼ全て杉本哲氏の「初歩のスーパーとHi-fiの研究」で学んだものです(暗記する程読んだと言いますか・・・)。なので5球スーパー用の受信管しか知らないのですが:)
これは私事ですが親父の葬儀の時に棺桶に入れたのも同書(Amazonで入手したもの)でありました(しみじみ)。