ブルームバーグのコラム(記事ではありません)より。
当方の主観ですが問題点がよく纏められている様に思います。
トランプ氏のアプローチは、米国の国内に引きこもろうとするようなものではない。米国の力を全方向に積極的に使うことで、同氏は国際情勢の実態を浮き彫りにしている。
政策を論じる専門誌は、米国の衰退や多極化の進行に触れる論文であふれている。しかしトランプ氏は、彼なりのやり方で、多くの国々に力の所在を痛感させた。
例えば、イランへの攻撃だ。米国の比類なき軍事力とイスラエルとの連携が中東の勢力図を塗り替え、ロシアや中国といったイランの友好国を傍観者に追いやった。
導入部というか成功した(と思われる)パワープロジェクションでしょうか。こういう評価を客観的に行っている様で好感。これらを踏まえて問題点抽出↓
第1の問題は戦略性の乏しさだ。それが、トランプ氏の力を弱めている。貿易戦争は滑稽な形で始まったが、それは同氏が、極めて高い関税率が米経済に壊滅的な影響を与える可能性を考慮しなかったためであり、その結果、現実に直面して急速かつ屈辱的な撤回を余儀なくされた。
ディール(取引)の名の下に駆け引きを重視し、首尾一貫した思考を軽んじるトランプ氏は、しばしば矛盾した政策を取る。インド太平洋地域の同盟国に対する関税は、そうした国々の経済的繁栄を損ない、防衛費の増強を難しくしている。
第2に、敵味方の区別があいまいなトランプ氏は、米国の力を向けるべき方向を誤ることがある。同盟国批判を好んで行う同氏は、ロシアに対決姿勢を示すことに消極的だ。
ロシアの戦時経済は、まさにトランプ氏が得意とする経済制裁の脅しに一段と脆弱(ぜいじゃく)になりつつあるが、プーチン大統領はトランプ氏が望むウクライナの平和をあざ笑うかのように振る舞っている。
第3に、優れた大統領は未来に向け国力を高めるが、トランプ氏の政策は国力を損なう恐れがある。同氏が「大きくて美しい」と名付けた大型減税・歳出法は景気を刺激するかもしれないが、構造的な財政赤字を固定化し、防衛費や経済成長の足かせになる可能性もある。
対外援助の削減は財政効果が小さい上に、米国の国際的影響力を失わせる。大学への攻撃は、米国の経済力と軍事力を支える研究基盤を脅かしかねない。
さらに、同盟国を甘やかさないという政策は、相手国が米国を敵対視するようになりかねないというリスクもはらむ。友好国に繰り返し圧力をかける超大国は、重要な関係を円滑に発展させるソフトパワーを自ら壊してしまうかもしれない。
トランプ氏は米国の力を行使することに快感を覚えているが、力の源泉が何かを十分に理解していない。これこそが、トランプ政権を導くドクトリンの根本的な弱点であり、最大の皮肉でもある。
引用おわり。
現状の問題点(政権側の、ね)を適切に纏められていると思われます。まあ、事実を抽出するとこうなる、だけかもしれませんが。
AIでもこれほど見事に要点を抽出出来ないのではないか。特にアメリカ製AIは良心回路?故か政治には過剰に忖度(忌避)するので呪文を工夫しないと回答を得るのが難しい場合がある様なので。とはいえ回答拒否が減ったのは呪文を唱える側(=私)の慣れもあるのかもしれませんが。
原典:
著者経歴:
(ハル・ブランズ氏はブルームバーグ・オピニオンのコラムニストです。米ジョンズ・ホプキンズ大学高等国際問題研究大学院教授で、シンクタンク「アメリカンエンタープライズ研究所(AEI)」の上級研究員でもあり、「デンジャー・ゾーン 迫る中国との衝突」を共同で執筆しています。このコラムの内容は必ずしも編集部やブルームバーグ・エル・ピー、オーナーらの意見を反映するものではありません)
20250715 10:17追記。ロイターのコラムより。
<前例のない影響力>ミラー氏が移民政策で前例のない影響力を握るようになったのは、トランプ氏との長年にわたる緊密な関係に由来すると同僚らは証言した。ペンス元副大統領の首席補佐官を務めたマーク・ショート氏は「ミラー氏は『トランプ現象』の正に初期の頃からトランプ氏と関わっていた。第一次トランプ政権でずっと忠誠を貫き、今も変わらず忠実だ」と首尾一貫した姿勢を説明した。一方、ある元政権高官によると、ミラー氏は非常に強引で自己主張が強く、同僚と話す際の調子はテレビ出演時と変わらないという。「彼と話していても自分の意見を挟む余地がほとんどない。他人の意見にあまり関心がない。対話というよりも、一方的に言われ続ける。反論しようとすればすぐに遮られる」と言う。この元高官によると、国土安全保障省はミラー氏から幹部にあまりにも頻繁に電話がかかるため、ミラー氏専用の対応スタッフを置かざるを得なかったほどだった。このような省庁職員への直接的な働きかけは現政権下でも続いていると、現職員と元職員が証言した。また、ミラー氏と意見が食い違って解雇され、トランプ氏やその側近から「ブラックリスト」に入れられるのを恐れる雰囲気も、ミラー氏の権限強化に寄与していたと、元当局者2人は語った。ある関係者によると、ミラー氏は自らのスタッフを編成した上で政権入りし、「初日からすぐに動き出せる状態だった」。米政府機関の人員削減に伴ってNSCでは数十人が解雇されたが、ミラー氏の安全保障チームは影響を受けなかったとの証言もあった。<排外的な世界観>民主党はミラー氏を、トランプ政権で最も過酷な政策を推進した中心人物として非難している。トランプ氏による電話とICEによる摘発の一時停止を巡る混乱からほぼ1カ月が経ったが、ミラー氏主導の強硬路線は続いている。ロリンズ農務長官は8日、米国内で農業に従事している不法移民を強制送還する措置に「恩赦はない」と明言。ロサンゼルスでは、重装備の米軍兵士に護衛された捜査官が市内の公園で捜査活動を行い、そのあからさまな進め方に地元当局者の怒りを買った。トランプ氏は先週、フロリダ州に新設された移民収容施設の開所式でミラー氏を紹介し、「われわれのスター」と呼んだ。さらにミラー氏やノーム氏も参加して開かれた会議で、ミラー氏ですらノーム氏の仕事ぶりには敬意を表するだろうと発言。「彼(ミラー氏)は誰のことも好きじゃないからな」と述べた。これに対しミラー氏は、当局の取り締まり権限を強化し、法的手段や外交を通じて強制送還を推進するといった移民政策を進めたトランプ氏について、「あなたの取り組みを間近で見てきたことは人生最大の栄誉のひとつだ。自分がその一端を担えることを誇りに思う」と賛辞を惜しまなかった。
引用おわり。
第一話から現在に至る迄継続出演している忠犬野郎の物語でありました。
合衆国憲法の限界に挑戦しているらしい(議員さんおとなしいですね・・・)。
司法以外は制圧完了・・・でしょうか。