EETimes.jpの20周年記念投稿より。
別段どうという事もない記事(失礼)だがその時代をリアルで体感してたオジサンとして感慨深い点もあるので引用します。
実はこれ、日本でも深刻で、NECのV850とか富士通のFR32、日立のSHなど各社独自の32bit MCUは思ったように売れなかった。これらの販売不振の理由は各アーキテクチャというか各社それぞれにあるので、一概にCortex-Mだけが理由ではないのだが、結果的にCortex-Mに敗退した事に変わりはない。
まあ、そうなんだな(しみじみ)。当時はまだバブル時の国内メーカが各社独自コアを持つ時代だったので(上記の通り、他に三菱のM16やEpsonや三洋さんやパナさんもそれぞれ独自コアとエコシステムを保持されておりました。なので独立系ツールベンダ(ソフィアシステムズさんとか)が活躍されていた時代でもありました(しみじみ)。
上記MCUで生き残っているのが皆無で辛うじてSHの残党が居る程度でV850はV850EとしてECU内に閉じ込められてしまったし、国内メーカオリジナル32ビットMCUはほぼ絶滅でありました。それを考えるとSHマイコンは奮闘した方だと思います(私見)。
これは当方の偏見ですが半導体事業部門がリストラ・分社化の対象とされた時期とも重なり、当時の上記アーキは歴史から忘れ去られてしまいつつあるのが残念です。
木と紙の文化で新しいもの好きな文化ではありますが、反面自社文化にも拘りがあった各半導体メーカの技術者・FAEさんは無念であったでしょう(憶測ですが)。
#長期安定供給(自社チップによる)が死語となり始めたのもこの頃(涙)
続けて、
2020年からLinuxやAndroid実装が増える
そんな訳で、組み込みプラットフォームとして広く利用されてきたWindowsであるが、2020年頃から最近ちょっと様子が変わってきた。というのはLinuxあるいはAndroidを利用した実装例が非常に増えてきているのだ(写真2)。最近だとスマートフォンのUIに慣れてきているユーザーが非常に増え、またAndroidに対応したアプリケーション開発者の数も非常に多い。複雑なシステムならともかく、簡単なデジタルサイネージの類とかKIOSK等ならばAndroidベースの方がむしろ作りやすい。もう少し複雑なものはLinuxで、という感じでもうかつてのWindows一本鎗という風潮は国内外を問わずあまり感じられなくなっている。この傾向もやはり、今後も変わらないだろうと思う。
これはタイトルのCortex-M3に関しては誤記或いは不正確でMMU無しのM3ではせいぜいuCLinux(STはuCLinuxのBSPを提供しているチップ・EVBが存在した)が限界でM3レベルでは所謂ベアメタルかRTOSが一般的だったのでは。著者はCortex-A系含めての記載と思われ。ARM11では不十分だった当時、Cortex-A8の登場(iMX5や各社A8/A9のSoCのOSとしてLinuxのBSPが提供され始めた時代でもありました。
無論ARM720やARM9xxの頃から(MMU有りのチップでは)Linuxは実装されていたし(アルマジロとか)そういう素地はあったのですがメジャーになってきたのはこの頃であった印象(主観)。
こういう流れの中で変態大英帝国のファブレスに大日本帝国の国産マイコンは絶滅させられてしまったのでした(涙)。当時ARMと言えば携帯電話向けSoCとかAppleのNewtonなるPDA程度の認識でしたがこれまたIntelがDECの黒魔術師のIPを取得(取引)してXScale、知ってる方少ないのでは?当時はWindowsCE/Mobileと併せてブイブイやってらした様ですが(業務用専用端末等)MS含めてAndroidに駆逐されてしまいました(iOSはClosedなので別枠でしょうか)。
というかWindowsCE知らない若い方も多いのでは(NECさんのMobileGearとかHpのJornadaとか、当時は各社でWindoesCEハンドヘルド(死語)は出してた様な・・・N,F,T,P,カシオ、その他色々:)これは後講釈ですがMSの神通力もAppleとそのモデルにインスパイアされた?Google Androidには通じなかった様で(ザマミロ)。
話を戻すとそのM3そしてM4は今でも現役でM0なるローエンドとM7なるハイエンド?から昨今ではM33に移行しつつありながらM3世代と混在してエコシステムを構築している訳で(しみじみ)。組込の世界でもマルチコア(SMP/AMP共に)の時代でもあるのでしょうから変なハードウェアの面倒をみる罰ゲームの如き(奴隷とも)組込エンジニアさん(多くは外注さん)の苦労は続いているのでしょう(ね|きっと)。
#昔話は良く思い出せるのだが最近の事は(ぼやぼや)。。。