日本経済新聞の記事より。
かねがね言われてはおりましたが歴史は繰り返すと言いますか、おフランス流の我が道を行く(ドゴール信者が多いとかそういう問題ではないのでしょう、産業保護:)。
フロンテン(ドイツ南部)=杜師康佑、パリ=北松円香】フランスとドイツが次世代戦闘機の共同開発計画を中止する。ドイツ政府高官が8日、日本経済新聞の取材に対し、「マクロン仏大統領とメルツ独首相が開発に関わる企業間の合意形成が困難であるという共通認識に至った」と明らかにした。
ロシアの脅威が続く中、米国は欧州の安全保障への関与を弱めることをちらつかせる。欧州にとって喫緊の課題である防衛強化の遅れにつながりかねない。
独仏が進めてきたプロジェクトは「将来戦闘航空システム(FCAS)」と呼ばれ、2017年にマクロン氏とドイツのメルケル首相(当時)が打ち出した。FCASの中核としてフランスの戦闘機「ラファール」とドイツが採用する「ユーロファイター」の後継機を40年ごろまでに開発する予定だった。
マクロン氏は最後まで計画継続にこだわったとみられる。仏大統領府は8日に計画中止について「企業が継続合意に至らなかった」うえ、「独当局がこれ以上企業に圧力をかけるのは不可能だとの見解を示した」と説明した。
戦闘機開発計画には19年にスペインも加わり、試作機の開発も検討されてきたが、足元では膠着が続いていた。背景にあったのはプロジェクトに参画する防衛企業同士の対立だ。
フランス側は仏ダッソー・アビアシオンがリードする。戦闘機開発で高い技術力を持つダッソーは設計仕様やサプライヤーの選定などで強い権限を求めていた。一方、ドイツ側に立つのは「ユーロファイター」を手掛ける欧州防衛大手のエアバス。同社は対等なパートナーシップを要求しており、双方で折り合いがついていなかった。
引用おわり。
フランスが絡むと国際共同開発は破綻する法則(歴史的エビデンスあり:)。というのは当方の様な素人航空機ファンでも知れた事であるのに統合ドイツも何とも辛抱強いというか・・・NATOは内心ドイツ再軍備を恐れている(特にフランス)疑惑。
今回は(今回も)自国産業最優先のフランスがダッソー(とサフラン)の要求を曲げられる筈も無く、マクロンが〜というのは「フランスの奴隷として敗戦国ドイツは働け〜(相当な偏見が入ってます)」に流石に統合ドイツは耐えられなかったのでは。というかフランス絡むと共同開発はほぼ破談するので(何度でも強調しておきます)。
GCAP開発中の我が国としてはドイツを引き入れたい英国を牽制しつつ(ああ、サウジもね:)とにかくGCAPを破談させずに開発成功させる為に当事者さんらは水面下で大変な努力を(当然、各国政府も)されているのでしょう。
国際共同開発は参加国が少ないほど成功確率が上がる法則もあるので3が4、5になるに従い失敗確率が上がり、ジャイアン(アメリカの事です)が混じるとほぼ確実に開発失敗する法則。
まあ、技術はある(と自分では思っている)フランスがドイツを金蔓にして(これは日米共同開発構想と同じ構図)しまいたいのはどこも同じでAirbusの枠組みを重視したのかどうかは知りませんが元々成立する筈も無かった「国際共同(実態はフランスと金蔓のドイツ)」開発計画の破談だったのでしょう(無論、ど素人の勝手な憶測ですよ)。
まあ、ドイツはF-35の製造パートナー(外注)になってるし、同機を大量配備するのだからMRCAが担当していたNATO核攻撃戦力は維持可能な筈(これは突然英国がF-35Aを導入したのと似ている)だから、敗戦国ペナルティが無いSaabとの共同開発構想も噂されている様なので進むべき方向に進んで行くのでしょう。