Apple M1 SocとIntelとMicrosoft(しつこい)

 Apple M1 Socが公開されそれを用いたMacintosh(MacbookAir,MacbookPro,MacMini)が発売された。既に一部メディアで毎度のApple信者・礼賛記事があるかと思いきや信者の減少とごく一部の軽薄(テクノロジ分からないド素人向け)サイトを除き意外な程冷静(というか客観的というかもう騙されないぞというか)な報道が多く見られるのはチップの話である点と絶滅危惧種或いは意識高い系御用達のMacintoshだからだろうか(偏見)。与太話はともかくApple M1 Socについて印象深いのは(これも毎度の事とは言え)ありふれたARM Cortex7x+5xのBig-Littleのマルチコア構成+GPU+(多分POPの)SDRAMと周辺回路を統合したSocでありながら類似のSocの性能を凌駕してOSXというBSD系限定ではあるがIntelプロセサの性能を凌駕した点にある。えげつない言い方をすると「Intelさんは勿論の事QualcommさんやMicrosoftさん長年何やってんの?」という素朴な疑問でもある。Appleの如きPCメーカとこれらの会社の違いはセットメーカと部品メーカ(OSを部品と定義するならば)の違いは良く言われる事ではあるが考慮すべきなのだろう。チップセットとOSを購入して組み立てれば製品化可能なモデルを駆逐したWintelに属さずチップとOSを全て自社開発しPCのキーデバイスであるCPUとOSを自社の戦略で完全に制御出来る企業とそうでない「PC製造業」との違いでもある。別段IntelMicrosoftQualcommも自社の部品(OS含む)が売れればセットメーカがどういう使い方をしようがお構いなしで部品(OS含む)が売れて利益率が高い戦略を選ぶ方向になるのは必然でそれが長期に渡る「PC不況」の原因でもあるから少なくともIntelとMSは戦犯であり自業自得でもある。何が言いたいかと言えば部品レベルの分業型の効率の良さに惰眠を貪っていた産業界にマイナーパソコン・OSメーカが性能と消費電力(=電池の持ち)だけを特徴にした商品を問うてきた訳で過去にIBMASUS等のPCメーカが挑戦してはパッとせず萎んでした展開に今回のApple M1 SocベースのMacintoshは毎度のApple的盛り方は少ない様で久々にMacintosh買ってみようかという気にさせてくれる(まだ貯金切り崩している状態だから当面買えないけど)。IntelチップよりPD積に優れたチップ(例えばARM v7以降)を使えば軽量で長時間使用可能なノートパソコンが作れる可能性があるのは分かっていて他の政治的要因含めてQualcomm+MS(製造はASUSか?)で製品を出したもののIntelチップのそれを総合的に凌駕出来ずにデメリットばかりが目立って市場に浸透しなかったがAppleのそれは彼らの刹那的対応とは異なり長期間掛けて戦略的に開発を続け(iPhone+iPadで利益を出しつつ要素技術を積み重ねて)満を持してMacintoshに適用した物で過去のプロセサ移行時(特にPPC移行時)の性能問題も無くIntel移行時の差別化に苦労する事も無くCPUもOSも自前開発故戦略自由度が高くこれは他の「PC組み立てメーカ」には無い利点であるのは言うまでもなく(書いてて恥ずかしい程に)。これは勝手な憶測だがApple M1チップ開発に際しては買収したPA semiconductorの元DECの黒魔術師達(AlphaやStrongARMを作った魔術師達)の活躍あればこそではないかと妄想する。DECはCompac→HPに買収されてしまったがDECの黒魔術師達はAMDx86-64というかAMD64を開発して32ビットでも64ビットでもアーキテクチャ開発に失敗続きだったIntelを「救済」したりと昔のコンピュータメーカ(特にミニコンワークステーションの時代は)はCPUからOS迄自社開発だった為か不得意分野というかアンタッチャブルな分野が少なく製品のバランスというか統合が部品メーカよりは上手であったのではと勝手に思っている。Intel+MSの部品分業モデルが限界(というか両者の怠慢による自滅)を迎えてパソコンでもないタブレットでもないスマホでもない新しい技術革新(意識高い系のおっしゃる「イノベーション」)が起きたら良いなと密かに期待している。そういう意味では日本のメーカはバブルの頃は各社独自のプロセサを保有してたし「箱庭芸術」は得意な方だからそういう世代がリタイアを迎えつつある中ではあるが企業文化として継承されている企業が(奇跡的に)残っていれば良いのにね。要素技術の自社開発を諦めた時点で死亡フラグなのではあるが(即効か遅効かは別にして)。