B737Max運行再開に思うこと

 何度も何度も遅延したB737Maxの運行再開がFAA認可(運行停止解除)されるらしい。あれだけ騒がれてMCASとBoeingの最近の体質(日本医師会や担当大臣センセイの言葉で言うところの「弛んでいる」)報道がされたのだから今回の原因と対策と是正処置はFAAとNTSBから公式なレポートが公開され(ている?)筈だしCFM56→LEAP1Aで大型化したエンジンカウルが機体の空力特性に与えた影響を今回のソフトウェア修正によって「完全に」回避されたのだろう(多分)。FAAの中の人が断言しているのはそれはそれで頼もしいがFAAもNTSBも今回の件では有る意味加害者側に近いポジションでもあった(官の認証プロセスを合法的とは言え民間に委託)ので尚更再開には(世論含めて)慎重にプロセスが進められた筈と信じたい。昔航空情報なり航空ファンに専門家(アマチュアの航空オタクではなく)が解説記事を書いてくれたものだが高齢化により現実と漫画の区別も付かないド素人ライタが混じっている「航空雑誌」の現状からすると難しいのかもしれない(が微かに期待)。それでも三回目の事故が起きないとは限らないが仮にそういう事態になっても時は巻き戻せないし犠牲者は戻らないのだから地道な改善プロセスを重ねて行くしかないのはどの業界でも同じ事(東証システムとかもね)。しかしながら個人的に残念なのはDC-10の呪いではないが技術がマーケティングや社内政治要因に屈服し(それ自体は珍しくもないが)安全に関わる領域に迄及んだ事でまあいわゆる「メイデイ案件」入りしてしまった事だろうか。Boeing,Intel,Microsoftの共通点は巨大独占企業だけでなく慢心、技術の停滞、品質問題の頻発で顧客の信用と業界のイノベーションを停滞させた罪は少なくないのではと勝手に反芻している。IntelにはAMDなる小企業?がDECの黒魔術師の魔力でAMD64や昨今のプロセサ展開により少しは競合との緊張関係が醸成される事もあるようだが航空業界とパソコンソフト業界は独占が進みすぎてこれはやはり分社化しかないのでは。どんなに優れたテクノロジ企業でも独占状態になると技術の進歩が滞るには歴史が証明している。余計なお世話だがソ連崩壊に伴う米国防衛産業縮小に備える為にM&Aやり過ぎたのではと。LM、NG、Boeingと戦闘機や攻撃機を開発出来る会社は3社に中大型民間機を開発出来る(外注ではなくプライムとして)のは2社になってしまったのも今回の事故の遠因と指摘する報道はあるがきっとその通りだろうしかといって旧MDの民間機部門と旧Lockheedの民間機部門を再編成して第二の民間機航空会社を作る訳にも行かず。いっそAirbusを分社化させて敵の勢力を削ぐとか・・・本質的解決になってないから無意味だが。技術の世界に政治を持ち込む時点で既に結果は見えている(一時的な競争に勝利してもいづれ今回の如くボロは出てくる)。今は武漢肺炎支那コロナウイルスという特殊な状況故半分国営化はやむ無しだろうが航空機産業で経営危機で政府介入はLockheedやDouglasでも何度かあったと記憶しているがいい加減正当な後継機開発に着手しないとAirbusに二度と対抗出来なるなる危機感を中の人は持っていると根拠の無い楽観論を書いて終わりとする。妄想を書くならばLockheedの民間機再参入があるとAirbusを凌駕する最新鋭テクノロジてんこ盛りの機体が誕生したりして。開発はLMで製造はBoeingでも良いから。