AMDのXilinx買収で思うこと

IntelがAlteraを買収して以来XilinxやLatticeはどうなるのかとの観測はあったがついにあのXilinxが「あの」AMDに買収される事が決定らしい。両者のhpにも公式アナウンスが出ているしそもそもセグメントもポートフォリオも被らないから買収に異議を唱える利害者も役所も少なかったのだろう。AMDにはPLD(MMI時代含む)からCPLD(MACH1,2そして大ハズレのMACH5含めて)やメモリでお世話になったしXilinxはXC2018でXACTを使ってスケマティクエディタでGate Arrayのエミュレーションをやったのが最初でXC3000、3100、Spartan1、XC9500と20世紀には両者には大変お世話になった記憶がある。Xilinxの創業者の一人は業界では珍しく還暦過ぎに起業した人でCLBと呼ばれるSRAM構造にカルノーマップを構成する5入力3出力FF2個で構成されたセルが基本で世代が変わる度に変化はするがCLB(後にロジックセルとかLABとか色々な名前で呼ばれる様になるが基本構成は同じようなもの)は進化するがこれをスイッチングマトリクスでルーティングしてユーザが臨むロジックを構成するアーキテクチャは21世紀の現代でも集積度・素子速度・ハードマクロ/高速素子の取り込み等時代の要求を取り入れて「ゲートアレイ」を衰退させた張本人でもある(誇張・偏見あり)。発端とも言えるIntelがAlteraを買収した理由がサーバや自動運転等の今後予想される需要に応える物で実際Intelチップ+AlteraのFPGAを1つの物理チップに収めた物も登場はしたが元々ポートフォリオが被らないからシナジー効果も市場が期待した程には拡大するでも無くそもそもIAで車載を組むユーザが居る筈も無く(失礼)AI需要と言われてもXilinx程には本腰入れてる様にも見えず本音はIntelプロセサを売りたいしAI機能もIntelプロセサのサブモジュール(MMXのような命令拡張とか)にしたいのがIntelの本音であるのはミエミエでシナジーって某Renesas社のシリーズ名ですか程度の印象でしかなかったのに対し今回の買収はどうかと言えば同様の印象というよりは株価対策が本音なのではとの印象を受ける。そもそもIntelAMDの如きPCやサーバプロセサ(俗に言う汎用プロセサ)とAlteraやXilinxの如きプログラマブルロジックデバイスメーカはセグメントもポートフォリオも被る処がほぼ無いし顧客層も全く異なるのでMOT的には強いて買収する理由は無いのではというのが門外の一素人の捉え方で買収後にAMDXilinxを丸ごと他の会社に売却しても全く驚かない程度の希釈な「シナジー」しか感じないのは気のせいだろうか。まあLattceのように支那偽装ファンドに買収されそうになったのを大統領令で阻止される事態を鑑みるとLatticeより遥かに安全保障上も重要なXilinxが邪悪で卑劣な手段を使う敵国の影響下に置かれるのを避ける意味では意味はあるのかもしれない。そういえば支那でもFPGAは存在する様で異様に易く小売にも出始めているようだがプログラマブルロジックデバイスはチップだけでなく開発ツール含めたエコシステムが重要なのでX/A/L/その他(最近Microsemiを買収したMicrochip含む)の寡占状態に変化は無いと思われる。CPUとプログラマブルロジックデバイスでは開発サイクルも市場も全く異なるのでIntelのように無理矢理CPU+FPGAをその昔PPC405/440をハードコアで組み込んだVertexの様な製品展開をAMDがするかは大いに疑問(Elanの悪夢再びみたいな)だが時に阿呆な事をしてしまうのもAMDのDNAだからひょっとしたらネタを提供してくれるやも知れず。