aki_iic’s blog

己の欲せざる処人に施す事無かれ、狂人の真似するは即ち狂人なり

価格

 今朝四時半頃、rpi zero関連をサーチしてたら、rpi zero 2wが一部Amazonでボッタクリ価格で販売されているのは既定事項か(溜息)、それから日本代理店(というかディストリビューター?)らしいスイッチサイエンスと最近あまり見ないksyとやらをチェックするにスイッチサイエンスは相変わらず売り切れ、ksyは一人1個限定だが入手可能らしく、1年振りのオーダーチャンスと注文する。

raspberryPi zero 2wの定価は2,915円

 なわけで都合、1年待ってrpi zero 2wを注文した次第。実は用途は特になくて過去に試し買いしたmangoPiとの比較も面白いかもしれないが、コア性能が5倍(自社比)違うから、やはり支那であってもRISC-V Socは財団の物量と戦略に対抗出来ない現実。

 あちこちのメディア様や評論家さんらが今は半導体不足だの不況だの挙げ句のはてはサムソンが90%減益だの騒いでおられるが元々半導体という業界はシリコンサイクルと呼ばれる激しい波があって、先端プロセス投資とそれを回収出来るかで企業の命運が決まるハイリスク・ハイリターンな業界なので、そういう意味ではそもそもコンシューマレベルの半導体の安定供給なぞ、元来妄想というかスマホやPCの商品サイクル自体が半導体の投資回収サイクルと全く合っていない訳だからIntelの如く市場を独占出来ない限りはハイリスク・?リターンなビジネスであり続けるのは当然(言うのも恥ずかし:)で、それ故に長期供給を約束させられてギリギリ価格迄交渉されるが概ね注文分は引き取ってくれそうな(一部例外あり:)自動車・産業機器業界にRenesasやNXP(旧Freescale部門)が志向するのもこれまた当たり前。そういった中でストレージというコモディティ化そのものとPCという不安定市場を中核に据えた企業の業績が市場変動とシリコンサイクルの中で流浪しているのもこれまた当たり前なのだろう。

 こういった赤い海で赤いもの出し続けて血反吐を吐いて倒れそうな企業もある中で、新たな市場でFABレス企業で高付加価値商品をほぼ独占的に供給している(まあ、今ならnVidiaとか)が高収益なのもこれまた当たり前で長期に渡るR&Dが報われた事例なのだろう。まだまだAIアクセラレータの趨勢が決まるのはサーバーサイドはともかく組込機器レベルでは各社各様なアーキテクチャで競争中という面白い状況(当事者にとっては社運を制する事柄だが、半導体業界というものは一度趨勢が決すると知財ガチガチでない限りは(そうであっても:)その流れに乗っかっていかないと滅びるので中の方々は大変なのだろう(無論、応用製品を実用化する開発者含めて)。

 20世紀末の何でもマイコン付き・マイコン制御でないと売れない時代と今のAI付き・AI制御でないと売れない傾向は類似点はあるだろうし、当業者の製品分野と実装技術と応用製品形態が定まると企業としては製品化あるのみだから、益々この市場は拡大していく筈。一部西側世界の趨勢に抗して経済衰退とデフレにまっしぐらな巨大市場と呼ばれた(勝手に過去形にしている、早計過ぎ:)地域は別なのかもしれない(かも、ですぞ:)。。。

 こうして反芻するに市場が縮小・衰退しつつあるPC市場は遠からず既存のモデルから脱却しないとメーカ持たないし、市場縮小を補うべき商品も登場せず、当面拡大する筈のサーバー用プロセサ需要が一巡すると・・・Intelさんはまた、新アーキテクチャ創生をAMDに土下座(単なる言葉の表現です:)して頼むのかなぁ。プロセス屋天国でアーキテクチャ屋の力が弱い半導体メーカではどこかの大学なり研究機関なりコンソーシアムが創生した新商品を供給する複数社の内の1社というポジションにIntelが成り下がるのか、どうなるのかが見ものです(ああ、単なる一個人の妄想に過ぎません:)。