aki_iic’s blog

己の欲せざる処人に施す事無かれ、狂人の真似するは即ち狂人なり

弥生

 いつの間にやら令和六年ももう弥生。弥生に一つ歳を取る(取った)身としては微妙ではあるが何か仕事に就いている以上はカレンダーの奴隷(被害妄想です:)の日々は当面続く。現役時代には60過ぎても仕事にありつける(注:分野限定:)なんて思いもしなかったよ(逆説的な意味で)。

 一つ歳を取ったら一つ何かを・・・とか分不相応な事は狙わずにいつもの自然体で書きたい事を書けるのが個人Blog@採算度外視:)の利点であり欠点でもあるのだろう。まあ、しょせん道楽なので。ということでNXPのMCXNなる新ファミリについて:

www.nxp.com

 思えばFreescaleがNXPに吸収され、そのNXPがQualcommに吸収され・・・そこなって何年経過しただろう(しみじみ)。きっかけはFacebookにNXPさんがMCXN94の評価ボード(いつもの特定激安蒔絵ボードである)がポストされてたのでそれに釣られた次第。毎度の事ながらこの手の格安評価ボードに弱い私(別段仕事でもないのにね:)。

www.nxp.com

 おおFRDMさんご存命だった様で何より。FRDMブランドといえばKinetis時代の格安評価ボードでArduinoのコネクタ付けたり(Intel含めてArduinoがブーム:今でもそうだが:時代にはメーカーの評価ボードにArduinoコネクタを付けたたものでした。今でも継承されているし)してたが最近のFRDMさんはMCXN94レベルだとNPUまで付いていてコアはM33dualと私のとっては新世代的な何かを感じるので25USD(Digi-keyで4012円@令和6年3月9日現在)で注文してみる。細目はDatasheetとRMを参照。ブロック図は下記(NXPサイトより引用):

MCXN94

 今どきのチップは何でも入りで有り難いが、MCXN94/54ではNPU(NXP的にはeIQなるNeural ProcessorがNXP独自?のモジュールとして内部バスに接続されている模様。

www.nxp.com

NXP eIQ NPU Block diagram

 規模・機能の違いはあるとは言え、組込み業界でも各社各様のNPU(という名前が一般化しつつあるような)が実装され、組込み業界も真っ赤な海の中で生き残りを掛けるのだろう(ですかね|ですよね)。 このボード書いたさでNXPのサイトに登録(Freescale時代のアカウントはいつのまにか継承されなくなっていたので新規登録)してディストリビュータDigi-keyにして、注文。UPSさんには今度こそ再配達にならぬ様、気をつけます(反省)。

 実はFacebookに記載されたのはMCXN94のFRDMでMicroPythonが実装されました〜とのポストでターゲットのFRDMが25USD(大切なので二度言います:)と安価(まあ、財団に比べりゃ高価だが、業界評価ボードとしては安価な部類)で久々にNXP(というかFreescale系:勝手に命名)なEVBに手を出してみる。エコシステムはNXP(オリジナルな、フリスケを吸収した方のNXPね)系なMCU-expressoブランドのツールの様でCWの末期の苦戦していたFreescale系よりは安心出来るのではないか(まあ、開発者がいなくなったり、会社方針の無茶振りで現場が疲弊したり(勝手な妄想です)と末期は大変だった様にお見受けする)。開発体制が欧州と北米に分散しているがこれは多国籍企業(古い)としては日常だろうから別段問題無いのだろう(中の人はともかく)。

 温故知新とは言わないがi.MX5時代とさほど変わらぬ色使いのBlock daiagramを観るにつけ地味な組込み業界とも思いつつNPU迄M33x2に組み込む(昨今のLowend Edge AI向けSolutionの典型かもしれませんが)進化のにほひを嗅いでみたいな、と。

 

20240310 14:35追記:とりあえずNXPさんのIDEであるMCUXpresso IDEをダウンロードし、サンプル(というかnop)ビルドしてみた:

MCUXpresso IDE (MCXN947)

 大昔のLPC17xx系のCodeRed時代と同じようなEclipseでSTのIDEEclipseベースだったし支那のCHなんちゃらなRISC−V32のIDEEclipseだったし組込みマイコン業界は20世紀末に流行ったEclipseに回帰しているのだろうか?まあ、別段edit,build,debugの無限ループが組込みファームウェア開発だからEclipseだろうが何だろうが構わんのだろう。個人的には流行らしい?MSのフレームワークは好まない(評判は良いらしいが、一度試したがやはりMS文化は馴染めなくて・・・)のでEclipseで全然問題なし。覚える事少なくて済むし楽でもある。

 とはいえ昨今のIDEアーカイブで1.4GBは当たり前でその後、自分サイトをアクセスしてSDKやらをダウンロードしてくるので結構時間とプロセサパワーが必要なのかもしれない。少なくとも今使っているx1 tablet corem3(笑)では固まってる様に見える状態になったりする(時計止まるし)。開発ツールメタボの法則(今、命名:)は永遠に続くからm3ではなくryzen5なa285以上が好ましいのだろう(それ以上のプロセサ手持ちでは無いし)。