aki_iic’s blog

己の欲せざる処人に施す事無かれ、狂人の真似するは即ち狂人なり

敵失

 事実上世界に2社しか中大型民間航空機サプライヤーが存在しないから当然こうなる。今回は既報のとおりBoeingの自滅(自壊か?)によるAirbusの利:

www.bloomberg.co.jp

 この記事は客観性を欠く記載があるようで(ああ、主観ですよ:)、ボーイングへの優位性ではなく、ボーイングの自滅による相対評価の変動(どうせ2社しかないから)であって・・・やはり独占に近い寡占は良くないのでは。

 そのBoeingは当人が絶対潰れない(政府が潰さない)と慢心しているから、どっちの与党でも良いからBoeing悲願の(無論、皮肉ですよ)Chapter11に追い込み、分社化なり解体なりしないと根本迄腐りきった大企業は落ちるだけなのではないだろうか。

 例に暇なし(特にアメリカでは:)。

20240427 14:52追記:ありふれたネタかもしれないがgoogle geminiさんにboeingの現在の危機を打開する提案を尋ねてみた。以下引用:

ボーイング社の危機克服に向けた提案
ボーイング社が直面している危機を乗り越えるためには、設計品質、製造品質、安全性管理の抜本的な改善が不可欠です。以下、具体的な提案をいくつか挙げます。

1. 安全性を最優先とした企業文化の構築

経営層が率先して安全性を最優先する姿勢を明確に示し、全社に徹底する必要があります。
安全に関する問題を隠蔽したり、矮小化したりするような風潮を根絶する必要があります。
従業員一人ひとりが安全性を常に意識し、問題を発見したら積極的に報告できる環境を整備する必要があります。
2. 独立性の高い安全監査体制の構築

経営層から独立した安全監査体制を構築し、設計、製造、運航すべての過程において厳格な監査を実施する必要があります。
安全監査結果は経営層に報告し、必要な措置を迅速に講じる体制を整備する必要があります。
安全監査体制は、社内だけでなく外部の専門家からも構成する必要があります。
3. 設計・製造プロセスの厳格化

設計段階においては、徹底的なシミュレーションや試験を行い、潜在的な問題を早期に発見・修正する必要があります。
製造段階においては、厳格な品質管理体制を構築し、検査工程の強化や作業員の教育・訓練を徹底する必要があります。
サプライヤーとの連携を強化し、サプライヤーも安全性を最優先した設計・製造を行うように指導・監督する必要があります。
4. 情報公開の徹底

安全に関する問題や対策について、透明性のある情報公開を徹底する必要があります。
関係機関やメディア、そして一般のステークホルダーに対して、積極的に情報を提供する必要があります。
情報公開を通じて、信頼回復に努める必要があります。
5. 経営陣の刷新

過去の不祥事に関与した経営陣は責任を負い、刷新する必要があります。
安全性を最優先する新しい経営陣を迎え、危機克服に向けたリーダーシップを発揮する必要があります。
6. 政府による監督強化

米国政府は、ボーイング社に対してより厳格な監督を行う必要があります。
設計・製造プロセスの監査や安全監査体制の評価などを定期的に実施し、必要に応じて指導・命令を行う必要があります。
法規制違反があった場合は、毅然とした制裁措置を講じる必要があります。
これらの提案を実行することは容易ではありませんが、ボーイング社が危機を乗り越え、再び信頼される企業となるためには、不可欠な取り組みと言えるでしょう。

7. 737 MAXの改修と運航再開

737 MAXの改修作業を進め、運航再開に向けた努力を続ける必要があります。改修内容は、関係機関と綿密に協議し、安全性を最優先に進める必要があります。

8. 新規事業への投資

航空機市場の将来を見据え、持続可能な成長に向けた新規事業への投資を積極的に進める必要があります。例えば、次世代航空機や宇宙事業への参入などが考えられます。

9. 国際協調の強化

安全問題は国際的な課題であり、各国と協力して解決していく必要があります。国際的な航空安全基準の策定や、安全に関する情報共有などを積極的に推進する必要があります。

10. 長期的な視点に立った経営

短期的利益にばかり目を奪われず、長期的な視点に立った経営を行う必要があります。安全性を最優先し、持続可能な成長を目指していくことが重要です。

これらの提案はあくまでも一例であり、ボーイング社が直面している課題は複雑かつ多岐にわたるため、最適な解決策を見つけるためには更なる検討が必要です。しかし、いずれにしても、安全性を最優先し、企業文化やガバナンスを抜本的に改善することが、危機克服の鍵となるでしょう。

ボーイング社には、長年にわたる歴史と実績があり、優秀な人材も豊富にいます。これらの強みを活かし、危機を乗り越え、再び世界をリードする航空機メーカーとなることを期待しています。

 引用おわり。AIに著作権は無いから、google geminiからの私のプロンプトの出力として上記引用した。どれもありふれた既視感のある提案ではあるが5,10が経営層向けの提案なのだろう。6は既にFAAが流石にみっちりやってるだろうし(そうでないと長官の首が・・・)、8は時期が宜しく無いし、7は最優先で実行中だが顧客の信頼を回復するには長い道のりが必要なのだろう。既に上記記事の如くAirbusに消去法で顧客が流れているのだから。

 ところでgeminiさんによるとBoeing創業家は今でも孫の代が取締役に就任しているそうだから創業家が経営に無関与というでも無さそう。とはいえCEOやCTOではない(まあ、孫の代ではそのような高度技術のスキルがあるかと言えば・・・普通は無いな)し、外様や足軽は切るが譜代は切れない・・・とかなると大変かもしれないがこれだけ事態が深刻化しても相変わらずの鈍足なのはとても創業家時代のリスクまみれで商談を獲得した(B-52しかり、B747しかり)とは時代もB社内も変化しているのだろう。リスクを取って成長した企業が守りに入って社内論理(コストとか売上とか:)に内向するととたんに馬脚ではなくて弱点を晒すのはこれも歴史が証明している。

 USスチール程ではないにせよクンクンにせよ犬笛にせよB社を守るのは間違いない(まさかBAEsystemsに売却とか?)から当面この凋落が続くのだろう(残念ですね)。