aki_iic’s blog

己の欲せざる処人に施す事無かれ、狂人の真似するは即ち狂人なり

HVがドル箱

 最近風向きが変わってきた様な報道が多々見られるが多少なりとも定量的比較?のような記事だろうか:

www.bloomberg.co.jp

 具体的には上記記事より引用:

トヨタ自動車が1997年に世界初の量産ハイブリッド車(HV)「プリウス」を発売した当初は「売れば売るほど赤字になる」といわれたHVだが、技術の成熟化や世界的な再評価の動きに伴い「ドル箱」商品に変わりつつある。

  HV市場で高いシェアを誇るトヨタは前期(2024年3月期)営業利益が日本企業としては初めて5兆円を突破した。北米を筆頭に日本や中国でHVの販売を伸ばし、営業利益率は前期比で大幅に改善し過去最高となる11.87%と競合他社の多くを上回る水準となった。

トヨタの利益率は競合他社の多くを上回る

 

出典:ブルームバーグ

脚注:日系企業は23年3月期と24年3月期の数字

  急成長が続いてきた電気自動車(EV)が各国政府の補助金縮小や需要の一巡などを背景に販売拡大のペースに減速感も出る一方で、HVが急速に台数を急速に伸ばしている。日系各社は中長期的なEV向け投資計画を堅持しており、長年にわたるコスト削減によりガソリン車と遜色ない水準の収益性となったHVで原資を稼ぐことが重要となる。

  トヨタの前期HV販売は前年から32%増の359万4000台。高級車ブランド「レクサス」を含め販売した車の約3台に1台がHVだった。トヨタは今期は447万6000台のHV販売を見込んでおり、25年に前倒しで実現する可能性があるとしていた500万台の大台達成が現実味を帯びつつある。

   トヨタによると、同社のハイブリッドシステムの原価は当初の6分の1まで低下している。山本正裕経理本部長は8日の決算会見で、HVは収益性が内燃機関(ICE)車と「同じか、またはそれ以上という車種も出てきており、もし台数が伸びれば単純に収益の方に貢献するという構造」だと説明した。

 このチャートが正しいのであればメディア様が煽る(鳥頭の分際で:)のもさもありなん、というかテスラは原価率が低かった様で何とも羨まし(かった:)のも頷ける。もっとも電池性能に強く依存する電池車の実力が知れ、支那がデフレにまっしぐら(全部プーさんの無能の為ですな)で風向きが変わってしまった。加えてEU様の補助金終了でコスト構造の馬脚(というかインチキ)がバレて技術も深刻な課題があり(電気化学は数年で結果が出るとは・・・どうなんだろう)、補助金詐欺は予算切れ(支那含む)でこの状況で電池車推しの方(特に専門家)のご意見を賜りたいものですな(無論、皮肉ですよ:)。

 もっとも技術的課題であれば新型電池なり新型充電方式なりで改善される筈だけど電気化学の結晶たる電池が−50℃〜50℃(気温)で実用レベルの性能が担保出来る迄には・・・そもそも理論的に可能なのでしょうか?

 とはいえトヨタ含めて電池車に積極投資している現実があるのだからメーカもいづれは電池車の時代が来ると確信して投資を行っているのだから、今は足踏みというか停滞期というのは技術史上、よくある話で電池メーカ・研究機関さんらの奮闘に期待はしております(短期ではなく中長期的な目線で:)。

 やはり100年越しの技術を凌駕するのは相当に大変で自動運転がどうちゃらとか部品・部分レベルの話では不十分でテスラの正負含めて実績(リコール含む)が現在の技術の実態と限界を世間に晒したのは良い事(魔法のランプではなく、ミスると簡単に人が死ぬ単なる自動車に過ぎないという点)ではなかったかと逆説的に個人的には受け取っている。