aki_iic’s blog

己の欲せざる処人に施す事無かれ、狂人の真似するは即ち狂人なり

広銀ショック(日経XTech用語)?

 独自造語が大好きなメディア様でも超マイナーな日経XTech(駄目テックとも:)さんの記事↓

xtech.nikkei.com 要約すると信金共同センタの様な仕様共通化と加盟行数の差が地銀のシステム維持コストとサービスレベルの低下を招いている。という点であろうが別段業界関係者でなくても当然予想された話であるのに今の状況を招いた要因として:

・顧客の無意味なプライド(批判を恐れずに言えば島国根性)或いは無知

・IT詐欺師の陰謀?で統合・共同を阻む勢力の存在(行内派閥抗争含む)

 という本質的にあフォな非技術的要因がもたらしたと断言してしまおう。無論これは上記被疑者による自業自得で政府に守られてきた金融機関の(当人らは上位行と思い込んでいた)地銀(更に言えば第一地銀)さんの没落の構図でもあるのだろう。

 今でもIT詐欺師にとっては銀行システム商談はメガバンクに限らず大口商談に属するのでシェア死守の為に無駄な努力を続けた結果、ユーザ数ゼロに迄到達してしまったIT詐欺師もある状態から自滅的統合が進まないと地銀さんも「IT詐欺師という寄生虫」に本体を食いつぶされるのは時間の問題なのだろう(か|ね)。無論ITベンダも何もしていなかった訳では無かろうが日本のベンダは垂直連携型で且つ提案力の低い(顧客の意向に忖度し過ぎて現状維持以上の提案力などそもそも無い)IT詐欺師さんが多い(気がする)ので経済的事由による統合(システムのみならず地銀さんの)は今後増えるのであろう。

 そもそもリテール銀行自体の存在価値が問われている昨今、そろそろ銀行(少なくとも地銀)の使命は少なくともリテール業務についてはジジババ・高額取得者以外は必要とされておらずそういった市場要求に答えて行かねば(具体的にはネットサービス(これも統合対象だろうが)、顧客獲得へのバラマキ(ポイントでもサービスでも)競争で淘汰されていけば良いだけの事だと個人的には考えている。

 次期日銀総裁候補の一人である中曽氏は大和総研に現在お勤めかと思われるが財務省のみならず日銀の政策もこれらの20世紀の遺物の命運を左右する筈なのでそういう意味でも次期総裁人事には着目している。