aki_iic’s blog

己の欲せざる処人に施す事無かれ、狂人の真似するは即ち狂人なり

情報と分析

 この書は有名なものらしく各所で紹介されているそうだが、恥ずかしながら当方は最近、疎遠になりつつも会費だけは収めている処から頂いたニュースレターに記載されていたのが私にとっての初見(恥ずかし:)

Amazon kindle書籍

 ああ、大本営ね(察し)と分類しそうな方はちょっと待って欲しい(朝日新聞風に:)。本書の著者は大正二年生まれで戦後は自衛隊の情報畑で武官も務められた方である(以下Wikipediaより):

ja.wikipedia.org

 最初に記した本書を紹介して下さった会とは軍事・安全保証とは全く無関係なINFOSAの検索技術者のユーザ会で↓

searcher.gr.jp

 2018年に2級、3級を取得して以来、ここ数年は参加する(Zoomでも)余裕が無いが会費だけは収めてニュースレターを頂いている(検索技術者なのにニュースレターは封書なのです:)。その中に本書の紹介と勧めがされていたので早速Kindle版を購入してiPad通勤読書した。

 本書の評価は検索すれば色々出てくるし、私の印象も大差無いが、曲りなりにも情報検索で小金を頂いている身として思う事を記しておこうかと思う。

1.情報収集に偏りがあっては判断を誤る。これは何事についても言えるが対象が不慣れな分野程、注意と慎重さを要する。それが軍事情報だろうが政治情報だろうが技術情報だろうが平場の雑事だろうが関係ない。

2.情報収集に偏りが仮に無かった場合(通常、何らかのバイアスが掛かるので難しいのだろうが)でもその情報を分析する側に偏り(無知、偏見、思い込み、時間、等々)があるのが現実世界であり、それらの制約の中で目的に近い分析結果を導出するのは大変に難しい(既知で裏付けの取れた規定事項で無い限りは)。

3.情報収集と分析には日々の弛まぬ努力が必要であり、それでも結果が伴うとは限らない(現実は過酷である:)が、自分を信じて精進するしかない。

 多分に意訳があるかもしれないが、こと情報と分析に関しては軍事だから、戦前だからとかは全く関係ない。情報と分析の重要さは人類の歴史以来の要素であり、それは歴史が証明している(一部極東の島国で1945年以降の改竄(或いは捏造)された地域を除く:)。翻って21世紀の今を鑑みるに:

 A.情報収集は玉石混交を前提としてネットから無数の情報は入手可能であるが、

 B.情報分析はそれを行うシステム(組織なり個人なりAIなり:)に依存する。

 のは変わらない。もう毎度の結論が見えているが、メディア様はA.は黙ってても入手出来るのに、B.がアレ(理念だったり、無知だったり、活動家だったり、単なる文系おバカ記者モドキだったり:)で、多くの評論家さんもその範疇なのだろう(芸人コメンテータ?は人外として:)。

 我が身を振り返る迄も無く、本書に記載された先人の教訓は重い。日々反芻すべし>私。

 世の中やりたい事と出来る事は別物だが、それに近づくべく努力するのがその人の人生を(余生を)豊かにするのだろうと個人的には思っている。

以上