aki_iic’s blog

己の欲せざる処人に施す事無かれ、狂人の真似するは即ち狂人なり

(教師データに基づく)バイアス

 そりゃ今の生成型AIには魂も理念も確認されておらず、単に教師データの属性に依存するのが今時点のLLMである訳だから、当然の結論:

www.technologyreview.jp

 このMITなんちゃらレビューは一般向けを意識した為か、内容が薄く、レジストしたのを少々後悔している。説明が平易過ぎて数式も理論も少なく、正直読むに値する場面が少ない印象。

 そういう訳だから上記の如き、一般受けする教師データ散布図は格好のネタ(餌)なのだろう。つまりこういう散布図:

生成型AIのバイアス散布図

 ああ、あるあるだよね〜な散布図でX軸が左がLeftで右がRight(言葉通り)、下がLibertarianで上がAuthoritarianだから生成型AIが所謂左派に偏っている分析はこのチャートが正しいのであれば、そうなるが端的な質問でプロットしている様なので、鵜呑みに出来るかは疑問だし、生成型AIも学習していくので、それがどう反映されるかも関心があろう。卑近な例だがBardで天安門事件とはと質問すると回答せず(私は生成型AIなのでぇ〜のいつもの逃げ口上:)、エンテベ奇襲作戦は:

エンテベ奇襲作戦(エンテベきしゅうさくせん)は、1976年7月4日にイスラエル国防軍(IDF)が行った、ウガンダエンテベ空港にハイジャックされたエールフランス139便の人質救出作戦である。

ハイジャックされたエールフランス139便は、テルアビブからパリへ向かう途中、パレスチナ解放機構PLO)に占領され、ウガンダエンテベ空港に強行着陸した。ハイジャック犯は、人質の解放と、イスラエルが収監しているPLOメンバーの解放を要求した。

イスラエル政府は、人質の安全を最優先し、ハイジャック犯と交渉する代わりに、極秘裏に特殊部隊を編成してエンテベ空港に突入する作戦を決行した。作戦は、成功し、人質全員が救出された。しかし、作戦中に、5名のイスラエル兵と3名のウガンダ兵が死亡した。

エンテベ奇襲作戦は、世界中で大きな反響を呼び、イスラエルの勇気と決断力を称賛する声が上がった。また、この作戦は、テロ対策の成功例として、多くの国々から注目された

 何故か文体文ではなく、常態文で、歴史上の事実を反芻するかの様である。今のBard君では天安門禁則事項に相当し、エンテベ奇襲作戦は国家としての正当なカウンターテロリズムと教育されているのだろう。

 機械に答えの無い(或いは正解の無い)質問をするのは、質問者が自分なりの正解を想定した上で行なわないと、互いに時間の浪費に終わってしまうのかもしれないし、暇つぶしにもならない印象。