aki_iic’s blog

己の欲せざる処人に施す事無かれ、狂人の真似するは即ち狂人なり

NH3を常温常圧で合成(出来るようになる可能性)

 最近(費用回収も兼ねて)日経XTechを定点観測するようになったのだけど相変わらず内容(というか質)の差が激しい印象を持っている。俗に言う処の当たりハズレの差が大きいと言うべきか。で、今回は珍しく当たりの記事から↓

xtech.nikkei.com

 高校生の化学で学んだフリッツ・ハーバー法による高温高圧環境でのNH3合成から虫の腸内細菌のメカニズムを応用して何と常温常圧でNH3合成を一般家庭に設置可能な設備からNH3を合成可能となる可能性がある研究成果が発表されたらしい。

 

ハーバー法によるNH3合成

(上記記事図面からの引用)

 こういう地味で物理法則に基づく研究成果の発表は実用化迄の目処(課題、解決手段、それを実現する為に必要とされる技術とコスト、実現化迄の時間軸と費用)が比較的定量的(記者やステークホルダーさんらの希望的観測を差程含まず)に記載・検証可能なので信用出来る記事と言えるのに対して、電池車信者とそのステークホルダーさん(悪の枢軸NEDO経産省含む:勿論、皮肉ですよ:)らのオカルト風針小棒大希望的観測飛ばし記事(相当に批判的だがそう揶揄されるだけの悪行をメディア様や実現性を伴わない研究機関さんの報道に扇動されている情弱被害者の会として:)が

信用に足るに至らぬインチキ記事(或いは過度な希望的観測、或いは時間軸、フィージビリティ無視な予測)に見えてしまうのは私だけでは無いと思うのだが。

 結局の処、見える物は第三者検証も比較的容易なのに対し、見えない物(電池は見えるがそのエネルギー量と質:動作温度や充電時間、等々:は見えづらい為、検証も難しい)は失礼な言い方をすればカモを騙しやすいように思えてならない(所謂、IT詐欺師の手口に通じるものがあるように感じるのは私の気の所為だろうか(溜息))。

 まあ、この記事についてもコジェネの一部を構成するエネファーム実用化に要した時間と費用を上回る工数が必要とされるのだろうけれどもそれでも研究成果と科学技術の集積のにほひを嗅ぎ取るのは高校時代に化学に傾倒していた憧憬(或いは偏見)なのだろうか。。。