aki_iic’s blog

己の欲せざる処人に施す事無かれ、狂人の真似するは即ち狂人なり

紙通帳廃止

 前にも書いた気もするが当方MUFGのネットバンクユーザで、本記事はMUFGのカードホルダーで2年記帳が無いと紙通帳は廃止され電子通帳(これは物理媒体ではなく、センタジャーナル+通帳風印刷機能付:)に置換されるらしい、というかMUFGに講座持ってる人は周知の事柄ではある。ITmediaさんの記事:

www.itmedia.co.jp

 MUFGというか旧三菱はその歴史というか創業者の家訓というか銀行にしては色々面白いというか新手・荒手を打ってくる銀行様でありました。MUFGになってもその家訓(勝手に解釈)は変わらぬ様で、紙通帳の証拠能力は維持されるもののセンタジャーナルの出力もそれに相当する証拠能力が監督官庁に認められたか、それに相当する判例(我が国は判例主義だそうで、良くも悪しくも)が出たのか、ついに紙通帳廃止にメガバンクが動いたという感慨深いお話。

 思えば20世紀末の銀行合併華やかなりし事、毎度問題になったのが通帳統合で、当業者は先刻承知だが、通帳なる紙媒体はページを示すバーコード(QRでは無くて横バーや縦バー:所謂バーコード)を銀行さんが好き勝手な仕様で媒体メーカに発注し、更に磁気ストライプ(MSとも、若い方はご存知無いかも:)がこれまた端末導入ベンダ(当時は10社ぐらい金物的に異なるMSがあった)に更に加えて変調方式(NRZI/F2F/F3F/GCRなど)データフォーマットもバラバラでバベルの塔を地で行く世界であった。これを招いたのは無論、端末メーカ(今で言う処のIT詐欺意:私の造語:)の戦術(エゴ)に過ぎなくて、当時はそれがまかり通っていたのでいざ統合になると下らない(ですよね)事柄で統合の足を引っ張る(IT詐欺師にとっては小銭稼ぎ)な事案が発生し、前職ではそれで飯食ってる風なおっさんもおりました。

 それも今や昔でやって2024年の21世紀前半で忌まわしい(だが、懐かしい)紙通帳が滅びるとはお世話になった分野とは言え、これも時の流れなのだろう。そもそもリテール店舗が縮小・統廃合・廃止され、更にATMも資産ではなく負債として銀行の負担となる現在、旧来の紙ベース(通帳のみならず、レシート・ジャーナル、更には信用通貨含む現物取引)は今はネットバンクに代替され(除く、商店のおばちゃんとネットバンクが使えないジジババ)、その多くはコンビニATMに移行し、銀行さんでATM端末とリテール店舗を維持しているのはそれが重要な信金・信組や地銀に限られ、かつそれらも統合は時間の問題(風前の灯火は失礼か?)であるのだろう。

 まあ、デフレで十数年間何もしないで国債買ってるだけで惰眠を貪っていたツケが回って来ただけなのかもしれないが、それに寄生していたIT詐欺師は競争に破れたベンダは・・・まあ、そういう事なのだろう。

 時代の流れを感じますね(しみじみ)。。。