紛らわしいタイトルですが羽田ではなくB737MAX9事故の影響。ブルームバーグの記事:
[6日 ロイター] - 米アラスカ航空の旅客機が5日、飛行中に側壁の一部が吹き飛び緊急着陸した問題を受け、米連邦航空局(FAA)は6日、安全点検のため同型機の一部となる171機に対し運航停止を指示した。
事故が起きたのは米ボーイング(BA.N)の主力旅客機「737MAX 9」。5日にオレゴン州のポートランド国際空港を離陸し、カリフォルニア州オンタリオに向かうため上昇中に、機体の左側の一部が吹き飛んだ。パイロットはポートランド空港に引き返し、乗客171人と乗員6人は全員無事だった。
同機は8週間前に就航したばかりだった。
FAAが飛行停止を指示したという事は、B737MAX9の一部の機体に存在するドアに関連した要因なのか別要因なのかは記事には記されていない様だが、FAAさん、こういう場合の飛行停止に至る前に前代未聞(人災という意味で)の大事故と不具合を繰り返しているB737MAXの審査を厳重にした筈だったのに・・・それもそのドア含めた側壁が吹き飛ぶということは・・・病的過ぎるかもしれないが、DC-10の呪いという言葉が私の脳内に木霊している(多分、私の思い過ごしです、多分ね:)。
B737MAXのオペレータ或いは導入計画中の航空会社への影響は必至でしょうな。今後に着目だが、悪い予感しかしない。。。
20240108 6:16追記:日経にも記事が出た。NTSBが調査(当然である)を行う模様。
これは全く根拠の無いど素人の憶測に過ぎないがBoeingの体たらく(個人的印象ですよ:)はB787の失敗から続いて(少なくとも表向きは)いる気がしてならない。つまり特定の機種ではなく企業体質かマネジメント(意味は同じかもしれないが)という民間企業の根幹に関わる問題で、民間部門に関して言えばダグラス吸収して事実上の独占企業(世界レベルではAirbusとの寡占状態)による慢心(或いは堕落)が、その後の官需部門含めて蔓延しているとしたら、創業者時代のいつも崖っぷちでありながら(B747開発の頃の如く)リスクを取って明日の経営に繋げる(犠牲も多かったが)企業風土とは異なる属に言う処の独占による弊害が起きているとしたら(したら、ですよ:)大変に残念な事であるし、創業者も無念に思っているのかもしれない、とか妄想してみる。
Boeing教徒さんには申し訳無いが、米国ではよくある独占大手に訪れる試練なのではと思ったりするが果たして今の経営陣と監督官庁の力量でこの危機を救えるのだろうか?まあ、形式証明取れずに撤退してしまった極東の島国のど素人がうんちゃらかんちゃら申せる事柄でもないのですが。。。
20240108 6:42追記:FAAがEAD(緊急AD)なるものを発行したらしい。
恥ずかしながらAD(対空改善命令)は知ってたが、BardさんによるとEADは1960年代から施行されており古くはB727の翼の構造欠陥に関して出されたそうでその意味では今回のB737MAX9へのEADはFAA的にはルーティーンなのだろう。NTSBの調査結果が待たれるが、NTSBであっても企業体質迄踏み込めるかは・・・