aki_iic’s blog

己の欲せざる処人に施す事無かれ、狂人の真似するは即ち狂人なり

BWB

 BWB(Brended Wing Body)は古くからあるコンセプト、用語のようでF-16が登場した1970年代末でもF-16は従来機と異なるブレンデッドウィングボディのコンセプトで設計されたCCV概念とFBWを導入した新しい軽戦闘機(当時)であり・・・ と航空雑誌に記載されていた記憶があるが、今回のBWBは時折プレス向けに提供されるコンセプトアートの域を逸脱するかもしれないAirbusでもなくBoeingでもないベンチャーの提案でNGと組むらしい。NGにとってはKC-45を今尚トラブルが続いている(B767ベースなのに何故?)KC-46にひっくり返された恨みをお家芸のステルス技術(LMとNGが先行している技術)で差別化を図る意図もあるのだろう(か|ね)。毎度の専門家翻訳者さんの記事より:

aviation-space-business.blogspot.com

 因みに原典はこちら↓

JetZero Unveils Midmarket Airliner And Air Force Tanker BWB Plan | Aviation Week Network

 

 素人目にはAもBもNGも同じ様なデザインに見えるけども当然中身は異なるし、実用化には課題が少なからず存在するから未だに試作機も出来ず(X-48とかいうスケールモデルは存在する様だが)にいるのは超えねばならぬブレークスルーが存在するのだろう。BWBを全翼機と捉えるのは早計(F-16らがその反証)だが、古くはNortelopのXB-35を発端とした全翼機ベースの旅客機コンセプトも存在したのだから今回のBWBのポインtは:

・軍用機(空中給油機、輸送機)としてはステルス性重視

・民間機(旅客機、輸送機)としては効率化と燃費

いづれも速度・運動性は重視しない(ように見える)

 なのだろうか(自信なし:)。この手のパタンではどこかがモルモット的な意味で機体を実用化するとフォロワーが続出となる(成功した場合、そうでなければ自然消滅:)のだろう。各社パテントは取得・申請中だろうけど基本デザインは似たりよったりに見えるからそこそこ自由競争で切磋琢磨される事を期待するが武漢肺炎の影響が尾を引く世界情勢で旅客輸送需要縮小の中での新型機コンセプト提案をするのは無論、米軍の求めるステルス給油機の需要に答える狙いがあるのは明白で、そのステルス技術を有するのは・・・とうシナリオが成功すると良いですねぇ(祈り)。これがKC-Zなるものに繋がるのかはたまた政治力でBoeingやAirbusが巻き返す(KC45で懲りたからAirbusがあるかは不明だがLMもAirbusと提案する動きもあった様だから懲りていないのでは:)のか、或いは給油機に回す予算など無いとキャンセル或いは遅延になるのか今後が興味深い。