aki_iic’s blog

己の欲せざる処人に施す事無かれ、狂人の真似するは即ち狂人なり

XMOS

 XMOSといえばおじ(い)さんにとっては変態大英帝国のトランスピュータを開発した人がベンチャーで独自設計のマルチコア対応VLIWでOSレスでメディア制御に好適との触れ込みで確かSONYがメディア系CODECに採用した様な記憶と、地味にXC1から展開してCoretexM3+XMOSのAMP風なチップも提供されていた様だが、やはりXMOSと言えば創業者のスキンヘッドおじさん(ピカード風な:)のインパクトが強かった記憶もあったが、エンジニアとしては優秀だが経営者としては・・・(よくある話)で今のXMOS社がどの様な製品系列かは知らない。

 XMOS(当初)の開発ツールはLinuxでもMacでもWindowsでも動作する開発ツールが無償で提供されていて謎のXCというC++風な独自言語でマルチコアでOSレスなマルチプログラミング的な事を実現していた記憶がある。EETimesの記事によると:

eetimes.itmedia.co.jp

 まあ、同じ大英帝国とは言えライセンスを要求されるARMに比べるとISAがオープンで独自改変が容易(と思われる)なRISC-Vベース(多分、XMOS的命令拡張、か?)をベースにするのは妥当な選択なのかもしれない(が、M3コアの設計資産は?)。

 RISC-Vといえば情報に乏しい私の状況認識としては所謂オープンアーキテクチャでISAの独自拡張が可能で、どこぞの大英帝国のIPベンダの如きお布施が無い為か(とはいえAHB,APBの許諾やロイヤリティは必要なのでは)、応用製品としては支那が世界の先端(彼らが最も喜ぶ言葉を進呈しよう。支那共産党ではなく、開発・製品化に従事しているエンジニアと企業(西側の概念とは異なる”企業”ではあろうが:))のポジションに居ると認識している。ネタかもしれないが先のOx64(BL808)もその一種かもしれないし、AIアクセラレータ(アーキテクチャは・・・解りません:)をRISC-V64に搭載したK210なるチップも有名であろう。世界的にもIntelファウンドリとしてコミットしているし、RenesasもRISC-Vベース(デザインは台湾のIPベンダと聞くが)のチップと評価ボードを出荷すると聞くし、UbuntuRISC-Vサポートの公式ページも存在するらしい。

 ARMではなくRISC-Vを志向するベンダなりユーザ(好物家を含めて:)は夫々相応の動機がある訳で、上記支那の件は国家戦略的に鑑みると西側の制約が掛かる西側IP(知財のIPね:)よりは制限が緩い(と思われる)RISC-Vに投資するのは、狐やデブ含めて西側の網に掛かりたくない勢力にとっては好適な選択肢なのかもしれない。しかしながらアーキテクチャはオープンでも実チップは製造・出荷国に起因する制限が掛けられる現実が有る訳だから、数世代遅れたロシアのプロセス技術でRISC-Vベースで西側に対抗出来る処理技術(具体的には飛翔体なり、通信システムなり、アビオニクスの類なり)で現状の輸出規制に対抗出来るかと言えば・・・