ブルームバーグの記事より。
アンソロピックのAIツールがCOBOLからのレガマイを支援でIBM株が低下・・・らしいです。市場は敏感・・・(現実に即しているかは別にして)
https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-02-23/TAXHSCKK3NYP00
23日の米株式市場で米IBMの株価が約25年ぶりの大幅な下落となった。人工知能(AI)スタートアップのアンソロピックは、自社のエージェント型AIコーディング支援ツール「Claude Code」が、主にIBMのコンピューターで稼働する旧式のプログラミング言語「共通事務処理用言語(COBOL)」の近代化を支援できると指摘した。
IBMの株価は前週末比13%安となり、下落率としては2000年10月以来の大きさとなった。ブルームバーグが集計したデータによると、2月に入ってから27%下げており、月間ベースでは少なくとも1968年以降で最大の下落率を記録する見通しだ。
アンソロピックはブログ投稿で「かつてCOBOLシステムの刷新には、膨大な数のコンサルタントを動員して業務フローの洗い出しに何年も費やす必要があった」とした上で、「Claude Codeのようなツールを使えば、そうした作業の大半を占める調査・分析の段階を自動化できる」と説明した。
COBOLを稼働させるメインフレームの大半はIBM製だ。今回の株価急落は、AI普及が伝統的企業の成長見通しの重しになるとの懸念から激しい売り圧力にさらされる新たな事例となった。
IBMではメインフレーム関連事業が依然として大きな割合を占めている。顧客が所有するこれら巨大サーバーは、他のIT業界で一般的な言語より古いCOBOLでアプリケーションを稼働させている。メインフレームは、金融機関や政府機関など、高い信頼性を必要とする顧客の間で広く活用されている。
一方、エバコアISIのアナリスト、アミット・ダリヤナニ氏は「メインフレームからの移行はIBMにとってマイナスと受け止められる理由は理解できるが、同社は既に複数の近代化案を顧客に提示している」と指摘。「顧客には以前から移行の選択肢があったが、メインフレームを使い続けている」との見方を示した。
COBOLの活用を容易にするサービス自体は目新しいものではなく、多くの大手IT企業がこうした製品を投入。IBMも2023年、AIを活用してCOBOLを、より普及し近代的なプログラミング言語「Java(ジャバ)」に書き換えるツールを発表している。
原題:IBM Sinks Most Since 2000 as Anthropic Touts Cobol Tool (1)(抜粋)
引用おわり。
Anthropic社に罪は無いのだろうけど先のSaasの死(これも誇張な印象)から各種業界、そしてレガマイの自動化と。とはいえ最後のパラグラフで記述されている(これはブルームバーグのライタさんまともで日本の通信社では難しそうなレベル)のは至極真っ当で当業者では既定事項でもあるのでしょう。
実際、ITベンダはレガマイか現行システム維持かの提案を常に行っている(いた)訳でIBMがそれを怠る筈も無く、我が国でも大手ITベンダさんはそれぞれのレガマイツール(COBOL、PL/I、FORTRAN⇒Java、C、等々)とソリューションを提供してる訳ですし、今回の影響は当業者ではなく投資家の目線なのかアナリストさんの観測なのか・・・いづれにせよユーザのシステム部門にとっては吉報であるのは間違い無いのでしょう(憶測ですが)。
上記ベンダ提案のツールには当然ベンダが丸抱えでサポート(費用)が掛かり、当然ユーザロジックをベンダが熟知してる筈も無く、結局互換性検証とテストはシステム部門に相当な負担が掛かるのは某メガバンク様の移行トラブル(あれは特殊な例だったのかもしれませんが)等、外野にとっては出来て当たり前で出来なきゃ大問題となる案件なので勢い現状維持圧力(予算の点でも上司の首が分離しない為にも:)とそれに跋扈するベンダ(特にハードウェア・サポート売上主体だった昔のメインフレーマさん)にとってはオイシイ商談だった訳でありまして・・・
アンソロピックさんのソリューションが何処までサポートしてくれるのかは知れませんが(大半はコードではなくて、その業務のUndocumentedな情報に起因する問題が・・・当時の開発者が居ない場合やメンテ引継ぎの繰り返しでロストテクノロジ化がよくある世界故・・・ああこれは組込み業界でも普通にある事でありまして、特に通信インタフェースが独自手順が跋扈してた頃は悲惨でした(遠い目)・・・
なのでエンドユーザ寄りでレガシーマイグレーションをベンダの言い値で金毟られるのに比べりゃマシとの判断でベンダロック回避出来るとユーザが判断していけば、IBM等の残存者利益を得る前提でビジネスプランと製品系列を維持しているベンダにとっては影響が出るのかもしれません。
#個人的にはソフトウェアの為にハードウェア・システムを生贄にするのはいい加減にして欲しいと思うのでありました(人生訓でもあります・・・)
