aki_iic’s blog

己の欲せざる処人に施す事無かれ、狂人の真似するは即ち狂人なり

製品に絶対に使用してはいけない7つのマイクロコントローラー

 この方はTI出身で現在は組み込みシステムのコンサルの様なものをなさっている方の様ですが、元TIエンジニアとして自社製品含めて比較的公平な(ああ、当方の視点なので異論もあるとは思いますが)内容に思えますので引用させて頂きます。

www.youtube.com

 手抜きですが以下にgemini3(fast)に要約してもらった要旨(製品に使用してはいけない7つのMCU)を引用します。

製品に使ってはいけないというコメントに注意

 当方の乏しい経験ではほぼ100%同意な印象です。ハズレを選ぶとMCUはエコシステムが必須なので一生後悔する羽目になりますので(老婆心と教訓と自戒を込めて:)。

 無論、特定のMCUなりメーカなりアーキテクチャを云々する意図は毛頭ございません。

 個人的には道楽として(特にEnergia:)のMSP430は好みですし・・・まあ、仕事と趣味は別という事ですよね(常識でしょうけど)。

動画に基づき、商用製品の設計において避けるべき7つのマイクロコントローラ(MCU)と、その代替案をリストにまとめます。

1. ESP8266

  • 理由: 古いシングルコア設計であり、GPIO(入出力ピン)が少なく、10ビットのADC(アナログ・デジタル変換器)も限定的です。メーカーの注力はすでに後継機に移っており、SDK(開発キット)の更新も停滞しています。

  • 代替案: ESP32-C3。コストは同等ですが、より現代的な設計でサポートも充実しています。 [00:41]

2. PIC16 シリーズ

  • 理由: 8ビットの古いアーキテクチャであり、32ビットの最新チップと比較して、RAMやフラッシュメモリの容量、処理能力で劣ります。現在では32ビットチップとの価格差もほとんどありません。

  • 代替案: STM32C0 または TI MSPM0(ARM Cortex-M0+搭載品)。同価格帯で圧倒的に高いパフォーマンスとメモリを提供します。 [01:55]

3. 無名の超格安MCU

  • 理由: 10セント以下の極端に安いチップは、データシートが機械翻訳で不正確だったり、SDKの英語サポートがなかったりします。コミュニティが小さいため、バグに遭遇した際の解決が困難です。

  • 代替案: STM32C0MSPM0。あるいは、例外的にドキュメントが整いつつある WCH CH32 など。 [03:03]

4. STM8

  • 理由: STマイクロエレクトロニクス社は、今後の主軸をSTM32シリーズに置くことを明言しています。STM8は独自のアーキテクチャであるため、将来的に上位モデルへ移行する際、コードを全て書き直す必要があります。

  • 代替案: STM32C0。ARMベースのエコシステムを利用でき、将来的なスケールアップ(G0やG4シリーズへの移行)が容易です。 [04:55]

5. MSP430

  • 理由: テキサス・インスツルメンツ(TI)自身が、新しい MSPM0 ファミリーへの移行を推奨しています。超低消費電力という強みも、最新のARMチップによって差が縮まっています。

  • 理由(例外): FRAM(強誘電体メモリ)が必要な特殊な用途(エネルギーハーベスティングや頻繁なデータログなど)を除き、新規設計での採用は推奨されません。

  • 代替案: TI MSPM0 または STM32 U0。 [06:05]

6. ATmega328P (Arduino Uno採用チップ)

  • 理由: 学習やプロトタイプには最適ですが、製品化には不向きです。性能の割に価格が高く、ワイヤレス機能もありません。ハードウェアの抽象化が強すぎるため、製品レベルの省電力最適化やデバッグが困難です。

  • 代替案: 同価格帯の 32ビット ARMチップ。より多くのメモリと高度なデバッグインターフェースを備えています。 [07:49]

7. 高価格・高性能すぎるMCU

  • 理由: 複雑なディスプレイ制御やネットワーク処理のために8ドル〜15ドルもする高級MCU(STM32H7など)を選び、さらに外部RAMやフラッシュを追加する場合、システム全体のコストがマイクロプロセッサ(MPU)を上回ることがあります。

  • 判断基準: 外部RAMが必要、大型ディスプレイを使用、または複雑なOS(RTOS)を動かす場合は、MPUを検討すべきです。

  • 代替案: Allwinner T113STM32MP1(Linuxが動作するMPU)。 [09:28]

 繰り返しますが製品用途であって個人(道楽)のそれに関するものではございません(念の為)。