aki_iic’s blog

己の欲せざる処人に施す事無かれ、狂人の真似するは即ち狂人なり

悪い事は外注のせい?

 またか、というか毎度のあるあるパターン邁進中な大企業Boeing様の外注管理問題、らしい。このGigazineという処はエビデンスも信頼性も不明確(というか元々公正なメディアという自覚が無い単なるオタク通信の奇形:)だから取り上げるに躊躇するが:

gigazine.net

 Boeingと品質問題と外注管理がうんちゃらかんちゃらのフレーズこれで何度目だろう。

B787の開発遅延は外注管理のせい(Boeing側の主張)

 ・B787の主要構造材設計ミスは外注のせい(確か日本のメーカ)

 ・B787の電池発煙・発火問題は外注のせい(湯浅も巻き込まれた、一因でもあった様ではあるが)

・なのでB787の外注依存体質を改めてB737では米国内製造に切り替える(Boeing側の主張)

 ・B737MAX8のMCASの問題は外注のせい?(いや、そうではないだろう(怒))

 ・B737MAX9のドア脱落は外注のせい(元々Boeing社の一部門がリストラされてその外注のせい?)

 あれぇ、プライムというか発注元の責任ってどこ行ったのだろう、と大企業様のコストダウン(まあ、頭の悪い小銭勘定しか出来ぬ輩がやりそうな事ではある。コストダウンという名の転注/外注・多重下請けは馬鹿でも出来るコストダウン作業故:)

 これが続くと発注元に品質管理どころか技術蓄積も失われ(そりゃモノ作りせずに伝票だけ書くだけの発注元に技術なぞ残る筈も無く、これまたあるあるなパタン)、競争原理も働かない(理由:Boeing一社しかプライムが存在しないから、競争無き処、技術向上も品質向上も無し:)からBoeingだろうがLMだろうがNGだろうがこうなるのは有る意味必然だったのだろう。だって独占企業で無理する必要無いし、でもエアバスという地球の裏側の競争相手に対抗する為に技術亡きBoeingプライムが所謂トヨタ式を標榜してコストダウンを試みたが・・・まあ、知れてる訳でありまして。

 そのトヨタシステムも基幹を担うグループ会社での品質問題が色々置きている事から、如何に品質維持が大変な所業である事が分かろうし、車でも航空機でもそれが表面化するのは血の犠牲を払って初めて表面化するのが一般的だから、今回は有る意味幸運で(アラスカの神の思し召しなのか?)嘗てのグループ企業のユナイテッドも流石に堪忍袋の尾が切れた様で、これらの顧客からの圧力が競争亡き航空機メーカの中で多少なりとも効果がある事柄かもしれないが、所詮エアバスかBoeingの二択しかユーザには選択肢が無いのだからメーカもそれを知っているから品質改善というコスト的には負の影響のある要素に力が入る筈も無く、おまけに監督官庁(FAAさん、あなたの事です:)も巻き込んでの顛末がB737MAX8のMCAS事件であった訳で、FAAも連邦政府機関の首が掛かっているから今回の製造不良の如きわかりやすい事案には毅然として対応と取らざるを得ない(多少、天下り先が減ったとしても、だ:)。

 いやもう、他人事とは思えない。。。