あの殿様商売全開(当然でしょうな)のIntel様がファウンドリビジネスを本格的に開始する模様。とはいえ撤退も早いIntelだからどこまで信用出来るのやら。そういえばFPGAベンダのAlteraを分離するとかいう噂も聞いたような(シナジーって何だっけ?)。Inpress watchの記事:
Intelさんもプロセサビジネスだけでは駄目と判断した・・・というよりかは地政学的事情と政府との密約、ではない協定で少なくとも安全保障に関わる半導体製品を内製化しようという計画の一貫なのかもしれないが、ファウンドリビジネスで起業し、世界一に成り上がったTSMCに対抗出来るのかは今後の動向次第だろう。少なくともTSMCのFAB分の何割かをUS需要との名目でIntelが奪取出来るのであればそれも由だろうが、AMDも自社FABは持っているのだから、今回のMSの半導体がキーボードコントローラやマウスコントローラではない事を願っている(無論、皮肉ですよ:)。MS如きがリスクの高い半導体ビジネス(ファブレスとしての、つまりXilinx等と同じポジション)にどこまで投資するか未知数だし、バグあったらリメークでウン億円以上も掛かるのだからバグ仕様化がソフト以上に進むのではなかろうかと勝手に邪推。
毎度引き合いに出して悪いがAppleの如く製造業として垂直連携な製品ポートフォリオにサービスを加えたビジネスモデルは20世紀の日本の総合電気・家電・情報メーカが得意(特異?)としたスキームに近いとも言えるので、士族の商法でMSが何回挑戦しても成功するのは???ではと個人的には見做している。まあ、金だけはあるから外注してるだけなのだろうけれど。
それにしてもMSは何故かAppleの真似をしたがる(そして派手に失敗し、地味に撤退する。君達、Windows Phone知ってるかい:)のはまさかとは思うがMSの誰かさんはApple的な何かに金儲け的な魅力を感じているのだろうか?無駄なのに。
半導体業界の地政学というか安全保障というか支那プーの野望(具体的には台湾侵攻、今更婉曲的表現は不要だろう)に備える為、当事者であるTSMCは異様な急ピッチで台湾以外の地域で地政学リスクが比較的少なく、ユーザの庇護(支援)を受けられる地域に工場を展開・計画中であるのは既定事項であり、幸いデフレから脱出できた我が国もその対象に含まれているのも既定事項:
まあ、工場誘致だけではマレーシアやフィリピンと変わらない訳で、これをテコにして税金使いまくって経産省的産業振興を目論んでそれに皆乗っかっているのが今、なのだろう。幸いリストラで売却・休業状態であった工場も何らかの再利用(土地だけでも)可能かもしれないし、既に熊本というか少なくとも九州では半導体産業の求人も多いらしい。これはこれでとても有り難い話ではあるのだろうし、デカップリングによって支那から西側諸国にビジネスを奪還(と言ってしまおう)出来るのであれば有り難い(仮にコストアップになったしても、多分コストアップは確実:インフレ含めて:)でそれも織り込み済みで現在の動きが進んでいる筈である(と思っている)。
用心したいのはマクロン坊やの如き中二病や統合ドイツの旧東側勢力の潜伏者等、所謂スパイや裏切り者が蠢くユーラシア大陸の西の辺境と所謂東南アジアで支那の影響下にある国々の動きも睨みながらの状況となるのだろう。