以下記事からの引用:
「危険なエスカレーション」「これで決着」
イスラエルのハガリ少将は、「イランがイラン領内からイスラエル国家に対して、直接攻撃を実施した」と発表。「イランがイスラエルに送り込むイランの殺人ドローンを、我々は注視している。これは重大で危険なエスカレーション(事態の激化)だ」と、ハガリ少将は述べた。
少将によると、イランの複数のミサイルがイスラエル領内に着弾し、一カ所の軍事施設は軽度の損傷を受けた。具体的にどの軍事施設なのかは、明らかにしなかった。人的被害については、今のところ1人が負傷したという報告しか受けていないと述べた。
負傷者についての詳細を少将は説明しなかったが、イスラエルの救急当局はこれに先立ち、南部アラドで10歳の女の子が落下する破片で負傷し、手当てを受けていると明らかにしていた。
イランの国連代表部は「X」で、イスラエルへの攻撃について、自衛権を規定した国連憲章第51条に基づいたものだと説明。今月1日の在シリア・大使館攻撃について、「イランの軍事行動は、シオニズム政権がダマスカスで我々の外交施設を侵略したことへの反応だった。この件はこれで決着したとみなすことができる」と述べた。
ある意味予想された内容でイランは正当防衛と主張し(国際法を引用しつつ)、イスラエルは大使館爆撃を肯定も否定もしていない。イランのステートメントではエスカレーションを避けたい様に見えるががペルシャの下僕はどうなのだろうか? 過去の事例から鑑みてイスラエルが報復をしないというのは考えられないからそれにペルシャ帝国の(自称)末裔の宗教国家がどう対処するかとなると・・・
20240414 15:55追記:専門家翻訳サイトさんより。特別シフトで対応されている模様(感謝):
aviation-space-business.blogspot.com
以下引用:
更新:東部標準時12時8分
米海軍艦艇が今夜の防衛に関与したと報じられている。駆逐艦は今週、イスラエル沖に移動していた。SM-3のミッドコース迎撃能力のデビューになったかもしれない。もしこれらの脅威が交戦範囲内にあり(あるはずだった)、イスラエルの統合防空システムとの齟齬がなければ、急増する脅威に対処しイスラエルのアロー・システムを補強することができただろう。もしその位置にある艦船がイスラエル防衛に関与していたなら、SM-3が含まれていたかもしれない。
CNNは、この地域で70機の無人機と3発の弾道ミサイルが米軍によって迎撃されたと報じている。
今日の出来事に関するオースティン国防長官の声明は以下の通り:
バイデン大統領の指示で、中東の米軍は4月13日、イラン、イラク、シリア、イエメンから発射されたイスラエルに向かう数十発のミサイルとUAVを迎撃した。米軍は引き続き、この地域の米軍とパートナーを守り、イスラエルの防衛を支援し、地域の安定を高める態勢を維持する。
われわれは、イランとその代理勢力によるこのような無謀で前例のない攻撃を非難し、イランに対しては、代理勢力含むさらなる攻撃を直ちに停止し、緊張を緩和するよう求める。われわれはイランとの衝突を望んでいるわけではないが、われわれの軍隊を守り、イスラエルの防衛を支援するために行動することをためらうことはない。
私は、今日の行動に参加し、さらなる衝突やエスカレートを防ぐために警備を続ける勇敢な米軍のプロ意識と技術に感謝している。私は今後も状況を注意深く監視し、同盟国やパートナーと協議していく」。
バイデンがネタニヤフ首相に、アメリカは対応策をとらないと語ったという報道が出ている。これが事実ならば、イスラエルにエスカレーションを緩和させ、これを勝利と呼ぶように大きな圧力をかけたことになる。しかし、イスラエルがこれに沿って実際に行動するかどうかは別の問題だ。イスラエル国防軍は、イランの核開発プログラムに対する大規模な作戦のために米国を必要としている。
イスラエルが主張している迎撃の成果:
流石専門家サイト、情報密度と正確さが一般メディア(外伝含む)と段違い。上記引用したパラグラフに西側含めたイスラエルサイドの情報が記載されているのでイランの主張する半数がイスラエルに着弾は撃墜含めても事実に基づく情報か認定するには現時点では情報が足りない。一次近似として西側とイスラエルが主張するほぼ撃墜を受け入れるのが妥当と考える(湾岸戦争のパトリオットの戦果とは異なるとの見方)。
情報修正は当然出るから今後の状況に着目。
20240414 17:53追記:ネタニアフの声明。勝利の意味がイランの攻撃阻止なのかそれへの報復迄含まれるのか不明。
クンクンらの圧力を踏まえての声明だろうが国内右派を抑えられるか否かが命運を左右する、か(イスラエルではなくイランの)。