aki_iic’s blog

己の欲せざる処人に施す事無かれ、狂人の真似するは即ち狂人なり

SNSが「普通」のことに仕立てている「3つの不健全な考え方」

 Forbesの記事より(偏りあります:)

 SNS空間は良くも悪くもバブルとかエコー・チェンバーとも呼ばれる情報閉鎖空間になりうる(成るとは言ってませんよ:)から社会人・企業人の常識と乖離した考え方が存在する側面も事実なのでしょう(以下略)・・・

forbesjapan.com

SNSが暮らしの多くの側面を支配している今、私たちの世界観や、普通だと思うことに与える影響は無視し難いものになっている。あなたが気づいているかどうかにかかわらず、SNSはあなたが望ましいと考えるもの、あるいは許容できるものに圧倒的な影響力を持つ可能性がある。あなたのキャリアや恋愛関係、あるいは自由時間の過ごし方さえも左右するかもしれない。

例えが悪いが新興宗教・カルト団体等の入口にも似ている、というか現実にそれとして活用されているし、それによる犠牲者(特に青少年少女らの未成年や児童)が出ている為、国によってはSNSアクセスに年齢制限を課すところも現れている。そこまで重くないにせよ、

基本的に、あなたの認識はあなたが消費するすべてのコンテンツに強く影響される。かなり洗練されたスナップショットを延々と目にしていると、「普通」という知覚が歪み、極端な行動が普通に見えるようになる。

所謂意識高い系のSNSでよく見られるパタンで最初は違和感を感じてもすぐ同化(洗脳)されて(まるでBorgの様だ:)それが当たり前な空間に取り込まれてしまう・・・こうして書くと年齢制限したくなるのも分からんでもない(詐欺商法に引っ掛かり易い、素朴なマインドの方(反芻:)含めて)。続けて、

1. 趣味を収益化する

趣味は単純な理由のためにある。喜びの源であり、リラックスするのに役立つ。精神的にも感情的にも充電できる。趣味がストレスを軽減し、不安やうつの症状を抑え、本来の自分を取り戻す空間を与えることで人生の全体的な満足度を向上させる役割があることは一貫して研究で示されている。

 

だがSNSはこうしたストーリーを変えている。どんな趣味も最終的にはお金になるという考えを広めた。インフルエンサーらは副業や作ったものをEtsy(エッツィー)で売るためのアイデア、あるいはアートや執筆、あるいはクラフトを副業にした人たちのストーリーを紹介したりする。情熱を注ぐものを収益化することは単なる選択肢ではなく、当然の次のステップであるかのようだ。趣味を収益化しないというのは宝の持ち腐れのようなもので、趣味を最大限活用していない可能性があるとそれとなく言っている。

ふむふむ・・・やはり私にはブログ収益化なぞ到底無理のようだ(やっぱし)。

続けて、

2. 常に旅をする

旅は心をリフレッシュさせ、視野を広げ、人生の満足度を高めるとして長い間称賛されてきた。行ったことのない場所を訪れたり初めての文化に接することで創造性がかき立てられ、個人の成長が促される。小旅行や地元での休暇でさえ精神的なリセットをもたらしてくれる。そうして人は元気を取り戻して日常に戻ることができる。

旅行異形症

だがSNSは旅行を個人的な体験から人の目を意識したパフォーマンスに変えてしまった。こうした傾向はいま、研究者たちが「旅行異形症」と呼ぶ現象、つまり他人と比べて自分は世界を十分に見ていないと感じるものの一因となっている。これは多くの人が経験する感覚だ。

クルーズ旅行などを催行するScenic Group(シーニック・グループ)の委託を受けて調査会社Talker Research(トーカー・リサーチ)が米国の成人2000人を対象に行った最近の調査によると、米国人の10人に7人近くがこのような感覚を経験しているという。生涯の旅行の回数に満足している人は半数に満たない(48%)。その要因として、かなりの回答者が友人や家族、インフルエンサーSNSへの投稿を挙げている。Z世代は特に影響を受けていた。47%がインフルエンサーのコンテンツが旅行異形症の一因になっていると回答し、半数以上が人生全体において「遅れをとっている」と感じていた。

調査では、この傾向の背後にある感情面でのプレッシャーも浮き彫りになった。若年層の米国人の4分の1以上が、自分の旅行歴を恥ずかしく思っていることを認めた。旅行に関する願望がすべて叶ったと感じている人はわずか10%だ。

 これは良く分からない(当方、引き篭もりにつき:)が、若い方に掛けるプレッシャーとして悪くはない(汎用性のある洗脳手段)ではあるのだろう。最後に、

3. 「自由」になるために仕事を辞める

デジタル中心の現代では、自由とは従来型の9〜5時の勤め生活を捨て、起業や旅行、あるいは「快適な暮らし」として知られるようになった生活を追求することとして描かれることが多い。

 

フィードには、美しく整えられたホームオフィスや柔軟なスケジュールを紹介するインフルエンサーがあふれ、自営業のスリルを強調している。従来型の仕事は今や制限の多いものとみなされている。

SNSは「ハッスル文化への反発」でこれを増幅させている。標準的な仕事は窮屈で魂を吸い取られるようなものだとされている。情熱的なプロジェクトを追求するために仕事を辞めた人たちの話は憧れのマイルストーンとして紹介される。一方、安定した雇用は制限的、あるいは野心的でないものとして微妙に描かれている。このようなライフスタイルを見習うべきだというプレッシャーは、従来の仕事にとどまることは失敗だとか、人生で何か間違ったことをしているような印象を与えかねない。

 なるほど〜とも思ったが、これってForbesさんも時折使う手口なのではと思ったのは私だけ?

結局最後は本人のリテラシ(具体的には批判的に情報を咀嚼する頭を鍛える)に帰結するのでしょうか。

 

#善きカモにならぬ為にも(他山の石)。

 言うまでも無いかもしれませんが、これってテレビや特定団体の情報発信(〇〇ラジオとか)での基本フォーマットでもある(というかSNSがそのモデルを踏襲してるだけ)であります。なのでTVしか観ないジジババは・・・以下略:)