グーグルのAI部門は5年前、タンパク質の3D形状を予測する技術「アルファフォールド(AlphaFold)」を発表した。この研究は昨年のノーベル賞を受賞し、創薬スピンアウト企業、アイソモーフィック・ラボ(Isomorphic Labs)の設立や、AIによる新薬開発への期待を抱く多くの企業の台頭につながった。
アルファゲノムは、DNAの塩基配列の変化が遺伝子活性にどのような変化をもたらすか、そして最終的には遺伝子の突然変異が人の健康にどのような影響をもたらすかという基本的な疑問に答えることで、生物学者による研究のさらなる円滑化を目指している。
「ヒトゲノムは30億文字から成るDNA塩基配列で構成されていますが、その配列は人によって少しずつ異なり、その差異がどのような影響をもたらすのかはまだ完全に解明されていません」。こう話すのは、スローン・ケタリング記念がんセンター(Memorial Sloan Kettering Cancer Center)の計算生物学者で、アルファゲノムの早期アクセスに成功したカレブ・ラロー助教授だ。「アルファゲノムは、それをモデル化するための、これまでで最も強力なツールです」。
グーグルによると、アルファゲノムは非商用利用には無料で提供され、将来的にはモデルの全詳細を公開する予定だという。コーリ副社長によると、同社はバイオテクノロジー企業などの「営利組織がこのモデルを利用できるように」する方法を模索していると説明する。
アルファゲノムを使うことで、現在研究室で実施されている特定の種類の実験を、コンピューター上でバーチャルに実行できるようになるとラロー助教授は語る。たとえば、研究のためにDNAを提供した人々を対象とした調査では、何千もの遺伝子の差異が発見されることが多く、それぞれがアルツハイマー病などの病気の発症リスクをわずかに高めたり低めたりしている。
引用おわり。
高額な遺伝子操作の設備無しでコンピュータ上で仮想的にそれを行おうという考えの様ですが(すみません、専門外で良く分かりません)モデルの検証方法と評価実績を充分に踏まえた上で次の段階に進むのがゲノム科学の領域であって欲しい・・・と個人的には思っています。
ジュラシックパークの如きカエルの遺伝子を混ぜたら種の存続が解決した・・・という世界ではないのでしょうから(失言ですね:)。