aki_iic’s blog

己の欲せざる処人に施す事無かれ、狂人の真似するは即ち狂人なり

ほとんど撃墜

 イランのイスラエル攻撃についての記事続き。BBCの記事

www.bbc.com

 以下記事からの引用:

「危険なエスカレーション」「これで決着」

イスラエルのハガリ少将は、「イランがイラン領内からイスラエル国家に対して、直接攻撃を実施した」と発表。「イランがイスラエルに送り込むイランの殺人ドローンを、我々は注視している。これは重大で危険なエスカレーション(事態の激化)だ」と、ハガリ少将は述べた。

少将によると、イランの複数のミサイルがイスラエル領内に着弾し、一カ所の軍事施設は軽度の損傷を受けた。具体的にどの軍事施設なのかは、明らかにしなかった。人的被害については、今のところ1人が負傷したという報告しか受けていないと述べた。

負傷者についての詳細を少将は説明しなかったが、イスラエルの救急当局はこれに先立ち、南部アラドで10歳の女の子が落下する破片で負傷し、手当てを受けていると明らかにしていた。

イランの国連代表部は「X」でイスラエルへの攻撃について、自衛権を規定した国連憲章第51条に基づいたものだと説明。今月1日の在シリア・大使館攻撃について、「イランの軍事行動は、シオニズム政権がダマスカスで我々の外交施設を侵略したことへの反応だった。この件はこれで決着したとみなすことができる」と述べた。

そのうえで同代表部は、「仮にイスラエルの政権がまた過ちを犯すならば、イランの反応は今回よりもはるかに厳しいものになる。これはイランと、ならずもののイスラエル政権との紛争であって、アメリカは近寄ってはならない!」と強調した。

 ある意味予想された内容でイランは正当防衛と主張し(国際法を引用しつつ)、イスラエルは大使館爆撃を肯定も否定もしていない。イランのステートメントではエスカレーションを避けたい様に見えるががペルシャの下僕はどうなのだろうか? 過去の事例から鑑みてイスラエルが報復をしないというのは考えられないからそれにペルシャ帝国の(自称)末裔の宗教国家がどう対処するかとなると・・・

20240414 15:55追記:専門家翻訳サイトさんより。特別シフトで対応されている模様(感謝):

aviation-space-business.blogspot.com

以下引用:

更新:東部標準時12時8分

米海軍艦艇が今夜の防衛に関与したと報じられている。駆逐艦は今週、イスラエル沖に移動していた。SM-3のミッドコース迎撃能力のデビューになったかもしれない。もしこれらの脅威が交戦範囲内にあり(あるはずだった)、イスラエルの統合防空システムとの齟齬がなければ、急増する脅威に対処しイスラエルのアロー・システムを補強することができただろう。もしその位置にある艦船がイスラエル防衛に関与していたなら、SM-3が含まれていたかもしれない。

 CNNは、この地域で70機の無人機と3発の弾道ミサイルが米軍によって迎撃されたと報じている。

 今日の出来事に関するオースティン国防長官の声明は以下の通り:

バイデン大統領の指示で、中東の米軍は4月13日、イラン、イラク、シリア、イエメンから発射されたイスラエルに向かう数十発のミサイルとUAVを迎撃した。米軍は引き続き、この地域の米軍とパートナーを守り、イスラエルの防衛を支援し、地域の安定を高める態勢を維持する。

 われわれは、イランとその代理勢力によるこのような無謀で前例のない攻撃を非難し、イランに対しては、代理勢力含むさらなる攻撃を直ちに停止し、緊張を緩和するよう求める。われわれはイランとの衝突を望んでいるわけではないが、われわれの軍隊を守り、イスラエルの防衛を支援するために行動することをためらうことはない。

 私は、今日の行動に参加し、さらなる衝突やエスカレートを防ぐために警備を続ける勇敢な米軍のプロ意識と技術に感謝している。私は今後も状況を注意深く監視し、同盟国やパートナーと協議していく」。

バイデンがネタニヤフ首相に、アメリカは対応策をとらないと語ったという報道が出ている。これが事実ならば、イスラエルエスカレーションを緩和させ、これを勝利と呼ぶように大きな圧力をかけたことになる。しかし、イスラエルがこれに沿って実際に行動するかどうかは別の問題だ。イスラエル国防軍は、イランの核開発プログラムに対する大規模な作戦のために米国を必要としている。

イスラエルが主張している迎撃の成果:

 流石専門家サイト、情報密度と正確さが一般メディア(外伝含む)と段違い。上記引用したパラグラフに西側含めたイスラエルサイドの情報が記載されているのでイランの主張する半数がイスラエルに着弾は撃墜含めても事実に基づく情報か認定するには現時点では情報が足りない。一次近似として西側とイスラエルが主張するほぼ撃墜を受け入れるのが妥当と考える(湾岸戦争パトリオットの戦果とは異なるとの見方)。

情報修正は当然出るから今後の状況に着目。

20240414 17:53追記:ネタニアフの声明。勝利の意味がイランの攻撃阻止なのかそれへの報復迄含まれるのか不明。

jp.reuters.com

 クンクンらの圧力を踏まえての声明だろうが国内右派を抑えられるか否かが命運を左右する、か(イスラエルではなくイランの)。

 

 

攻撃

20240414 12:48JST:速報の続報

aviation-space-business.blogspot.com

 これによるとイスラエルの防衛システムは有効に機能し、同盟国とイラン対抗国により攻撃の多くは無効化されている模様。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 アメリカの警告通りイランがイスラエルにUCAVとミサイル攻撃を開始した模様。イランの立場では報復と思われる。専門家さんの翻訳ページより引用:

aviation-space-business.blogspot.com

原典はこちら:

www.twz.com

 クンクン野郎はこの状況(予想され、警告した状況)に反応し首都に戻った模様:

jp.reuters.com

 当然イスラエルはイランに報復すると考えられるが、問題はその規模と今回に限らずイラン(或いは親派)の攻撃がイスラエル以外の国家に及ぶ事態とそれへの反応を西側は危惧しているが、これはイスラエルからの反撃でも同様の事が起きうる訳で、第5次中東戦争の可能性が更に高まっている。

 これで得をするのはやはり狐とプーだろうか。。。

20240414 9:45追記:ロイターからも報道。イスラエルへの報復との記事

jp.reuters.com

 同記事より引用:

「バイデン大統領の立場は明確だ。イスラエルの安全保障へのわれわれの支持は揺るがない。米国はイスラエルの人々と共にあり、イランからの脅威に対する防衛を支援する」と声明で述べた。 もっと見る
欧州連合(EU)、英国、フランス、メキシコ、チェコデンマーク、オランダもイランの攻撃を非難した。

 と至って当然至極な反応(西側としては)。

20240414 10:11追記:BBCの報道。流石に纏まっている。速報重視のロイターと推敲のBBCとの違いも興味深い:

www.bbc.com

 当然ネタニアフ政権に西側は自制(という名の圧力)を掛けるだろうが・・・

 

XB-70

 一般紙でXB-70が掲載されるのは珍しいと思い、引用します。CNNの記事。

www.cnn.co.jp

 一般紙にしては珍しく(しつこい)WS-110A計画の発端やマクナマラとの確執は省略されMach3級の超音速爆撃機の技術史に着眼した記事でお約束の如くGEエンジン宣伝の為のフォーメーションでF-104との衝突で2号機が喪失した件もその写真含めて記載されている(航空機が好きな方には既知であろうが)。

 思うに一般紙で超音速大型機の記事が(Tu-144も掲載された模様)掲載されるのは昨今の米国での民間超音速旅客機開発ブームに依るものなのかもしれない。民間ではないがX-59も飛行した事だし米国がSSTをキャンセルした主要因となったソニックブームへの機体側の対策としての技術革新と民間超音速機開発が70年近く停滞している民間機の速度をせめて50年前のコンコルドの時代並に回復する契機になるのかもしれない。

engineer.fabcross.jp

X-59のエンジンはF414だから実用的なデータ収集になるのかもしれない。F414はF404ですら煩かったのに更に回転数を増して推力向上してるからNASAにとっては好都合なのかもしれないが予算が限られた中での試作機は有り物で作られるから下衆の勘繰りなのだろう(当方、航空雑誌読む程度のど素人で○○力学系はサッパリでありまして:)。

20240416 6:26追記:どうやらXB-70ブームなのだろう(か)、青木さんも本を出す様なので予約した:)

www.amazon.co.jp

 ひょっとしてXB-70初飛行60周年とか?

 最近XB-70,YF-23,CF-105、TSR2等過去の試作機(場合によっては駄作機、失敗機)を取り上げたYouTubeや上記雑誌がみられる様だがこれもロングテール戦略の一環なのでしょうか(はて)。

 

数理

 サイエンスポータルより。一家に一枚ポスターらしい。私も欲しい・・・

scienceportal.jst.go.jp

 以下サイトより引用:

 数理は数学とよく似た言葉だが、違うという。ポスターは「数学を道具として使うこと」という基本を、まず中央で説明。人形を倒れないように置くことや、多数決で意見をまとめることなど、数理が暮らしの中で特に意識せずに活用されていることを例示した。

 さらに、ふたが落ちないマンホールの形状や、鉄道の経路検索、薬が効き続けるための服用の量や回数、台風の進路予測といった社会への活用、宇宙の年齢の解明、生物由来の放射性炭素による年代測定などの学術への応用、量子コンピューターやAI(人工知能)に代表される未来への展開を、幅広く紹介している。

 数理の歴史を振り返り、科学と数学の両輪の発展により科学技術が展開してきたことを解説。アートやデザインへの活用や日本人の活躍に触れた上、根気の求められるミニクイズもあり、見る人を飽きさせない工夫を凝らした。

(引用おわり)

 だそうです。数理とは数学を道具として使うこと(覚えた:)。

数学嫌いなメディアの皆さんや統計に騙されて損した事のある(ギャンブルとか、株式投資とか:)みなさまも一家に一枚、如何でしょうか?

 

週休三日

 契約上、週休三日相当にしなければならないので今日はそれを行使する。休む日は規定されていない(所謂時間管理)から何時取っても良いが作業量は変わらないので得した気分が全くしないが、夢の態様はともかく夢の週休三日であるから有効に活用したいものです(といいつつ寝坊してましたが:)。

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1.画面拡張

 23インチモニタを2台購入したが2台目の設置を今行ったところで場所が無いので傾いた縦置きのモニタx2でPDF書類を閲覧・編集環境を確認。やっぱ目の悪い者には23インチクラス(会社では27インチなのですが)のモニタは有りがたい。とはいえ目の調子・目の酷使によってどうにもぼやける場合も少なくないので、無意味な画面操作(YouTubeとか:)は避け、目をつぶったり(寝ている訳ではない:)して目を休ませる様にしている、散歩的な移動も効果があったり無かったりもする。

 ところでeIQのトレーニングをほったらかしにしてたら地味に学習しておりました。画面に余裕があるので全然関係無いe2studioの画面と縦分割しても足りるのは自己満足。これで2万円/23インチとは良い時代になったもので:

eIQ trainingその後とe2studio(無相関:)

2.N100環境整備

 こうして地味にN100環境が整っているので懸案のlattice diamondの導入もしておく。当然micosysも。LatticeはXやAがハイエンド(=高付加価値)路線まっしぐらな中で中堅の優位(味方によります)FPGAメーカとしてミドルレンジからローエンドのFPGAファミリを強化しているようだが、個人レベルで入手可能で安価なLattice FPGA/CPLDとなると古いがmachxo2/xo3クラスになってしまう(僻みもあります)のでRedhatを使わない身としてはdiamondはWindows環境で使った方が現実的(まあ、Ubuntu16.04+VMWare+WindowsXPでDiamond3.1使えているけれど)なので、地味にLatticeサイトからdiamondとmicosysを導入作業を進める(進行中)。これは何度もやってる作業だし公知であろうから以下略。

 N100は在宅専用環境故、あまり無関係な(十分無関係な道楽アイテムまみれなのだが)導入したくないのでこの辺にしたいのだが。。。

 

RenesasさんのRISC-V32(R9A):e2studio/評価ボード編

 RenesasさんのRISC-V32(R9A)評価ボードの続き(脳内放置プレイ期間は実時間で28時間でありました:)。

 

1.e2studio(Windows版)

 Renesasユーザさんはご承知と思うので導入関連は本家サイトを参照。今回は個人故、Lite版でオプション全部にしたのでRX/RL/RA/RE/RZ/RISC-V(R9A?)のGCCなりLLVMを導入するので結構時間の掛かったがこれは最近のtoolchainでは通過儀礼だから黙々とインストール人形として作業する。

e2studio for windows using R9A risc-v32 evaluation board

 いきなりで恐縮だがR9A評価ボード(型番毎度の如く呪文レベルの名称故以下R9A評価ボード)の内臓ハードウェアデバッガ(J-Linkの様です)を接続してのstartup時のrisc-v32のアセンブリコード(ちょっと感激)。操作方法はeclipseベースのIDEとしては一般的な作法でhardware debuggerをj-linkに設定すれば(デフォルトはE1(risc-v)辺りになるようで)後はgdb-serverの設定・起動をやってくれて上記画面となる。プロジェクトはサンプルのblinkyを使用(定番ですな)。

e2studio for risc-v32(R9A)

 stepした画面。特に情報無しだが、risc-vの命令セットの学習が必要だな。

e2studio for risc-v32(R9A)

 ブレークポイントに戻って来た処。普通のeclipseベースのIDE(のRISC-V32バージョン)である。始めたばかりで今後色々あるかもしれないが第一印象は、まあ普通(こうでなければなるまい)。これだけの機能(RX/RL/RZらARM系/R9(RISC-V32))が無料で誰でも利用出来るのだから使わない手は無いだろう。Renesasファミリに限定されるとは言え、RX/RL/RZ/R9A(risc-v32)が無料で使えるのはお得感が高い。

2.ターゲットボード

R9A renesas risc-v32 evaluation board

 blinkyなので右下の緑のLEDが1秒周期(0.5秒x2)で点滅する。定番ですな(二回目)。評価ボードの右側1/3ぐらいにJ-Linkのrisc-v32バージョンのhardware debuggerが実装されている。今回デバッガ起動時にfirmware updateが有ったのでそれも含めて正常に機能しているように見える。

Renesas R9A reisc-v32 evaluation board

 殆ど全く意味無いがLED off時(blinkyにつき)の写真。この評価ボードにはUSを想定してかDigilentのPMODコネクタが2個実装されているが、GROVEコネクタのパタンも設けられており(コネクタ未実装、シルクはんだ面に記載)i2c,analogのGROVEコネクタ機器(所謂、中華系と言いますか)も接続可能となっている模様。何と言うか、ごくオーソドックスなbreakout boardであります。

 組み込みの世界は地味な世界なので一夜にしてARM M系列が衰退してRISC-V32のご時世が来る筈も無く(まあ、まともな頭を持ってる現場の方ならそんな酔狂は無いと思いますが)既得権益を強化する変態大英帝国ファブレスベンダとパターソンの直系のARM社のビジネスモデルを破壊する(大袈裟です)挑戦者のRISC-V陣営が今後血塗れの競争を演じるのか不発に終わって変態時世が続くのかはたまた・・・は5~10年経過しないと見えないし、10年経っても案外状況は変わらない(RISC-Vに強力なキラーアプリケーションが発現しない限り、或いはARM社のビジネスモデルに変化が起きるか世界情勢の変化(これはRISC-V陣営にシナ、ロシアと知財無視(じゃなくて軽視)する権威主義国家が多い背景もあろう、個人の見解です:)で状況が変化するのだろう。

20240408 0:48追記:そういえばCNもRUもWIPO加盟してますね。それと知的財産権遵守は別だったりするかもしれないが。

量子鍵配送

 NICTの広報より。TOPPANに限らず大日本もそうだが印刷メーカの底力って凄い。公文書や個人情報等、情報管理に貢献する技術であれば良いのですが:

www.nict.go.jp

実証実施の背景

 

重要情報が超長期にわたり保存される時代となり利便性が増した一方で、現時点では解読できなくても、データを予め盗んでおき、量子コンピュータが普及した際に、解読されてしまうリスクや、大規模災害によるデータ消失などが、遠くない将来に起こる可能性があります。また、技術開発やビジネス創出において複数の組織間でのデータ共有が必要不可欠となる中、データの盗聴やサイバー攻撃などのリスクから保護するための情報理論的安全性を備えた新しいセキュリティシステムとして、NICTらは企業間量子暗号ネットワークテストベッドを整備し、2023年12月に試験運用を開始しました
他方で、総務省の「自治体デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進計画」で「行政手続きのオンライン化」が示され、行政サービスのDXへの注目が高まる一方で、行政手続きの複雑化により自治体の業務が増加していることから、各種業務を外部委託する自治体が増えています。自治体向けBPO事業では、住民の個人情報を取り扱うこともあり、高セキュリティ環境下での管理だけでなく、将来的なリスクへの対応は喫緊の課題になっています。
このような課題に対し、TOPPANデジタルとNICTは、企業間量子暗号ネットワークテストベッドを活用し、TOPPANデジタル事業所内に設置したQKD装置を用いて、自治体向けBPO事業を想定した実証を実施しました。

(引用おわり)

 これによるとQKDなる量子暗号装置をNICTが提供し、それとのインタフェースを持つ自治体向け機器を凸版が担当したように見える。まだ実証実験(駄目でも許されるレベル、POCの死屍累々となるか否か)段階だそうだが昨今のあまた見られる情報漏えいと社会システムへの無用な煽り(という名のナラティブ)に対抗すべく、総務省(旧逓信省)配下のNICTとして頑張っておりますというお話。

 とはいえ結構前に支那では量子暗号を用いているとのプロパガンダ?もあるから量子暗号=無敵ではなくて、乱暴に言えばコンピュータの性能と鍵長なり暗号化方式のイタチごっこは当面続くのだろう。