aki_iic’s blog

己の欲せざる処人に施す事無かれ、狂人の真似するは即ち狂人なり

MSPM0

 MSP432から何年経過しただろう。遂にTIはMSPM0なるM0+ベースのMSP430とセグメントが被る新ファミリを発表した:

www.ti.com

 ブロック図(上図より引用):

MSPM0 block diagram

 私が触ったMSP430はG2553とF55xxしか無く(それもLanchpadレベル。ああF2272は試作した事あったような。それはともかく上記ブロック図の引用はMSP432と同様にMSP430のCPUコアをM0+に置き換えたような、ではなく周辺だけMSP430のバスでAHBとブリッジしてるのだろうか(ね)。まあ、MSP432のデザイン資産は活かせる筈である意味、時間の問題だったのかもしれない。TIの責任者曰く、MSP430は供給継続する、決めるのは顧客だ。というフレーズはフリスケのKinetisの時もRenesasのRZ,RAの時にも聞いたフレーズだから頑固なテキサスのガンマン(古風な言い回しですが:)は良く頑張った(よしよし:)と褒めてあげたい。個人的にはMSP430は色んな意味で好きなマイコン(TIらしい哲学を感じさせるマイコンというか、超低消費電力だけで無く)で、EnergiaというArduino互換のフレームワークも提供してくれてるのでSBW含めて安直な用途には使いやすいマイコンでもあった(ある)。

 元々TIはARM7の時代からチップを供給していたし、別段どうのという事柄でも無いのかもしれないが:

DSPコアからCortex-A7xへの移行

MSP430コアからM0+への移行

 と所謂自社コアから変態大英帝国の軍門に下る(挑発してはいけない:)のは何度も見た光景ではある。