PicoCalcの続き。組立は終わったのですが・・・
あまり気持ちの良い事柄ではないのですが当方で現実に直面した事柄を記します。
1.picoファームウェア(uf2ファイル)の更新について
PicoCalcにpicoH(或いはPico2H)を装着した状態でもpicoのbootボタンを押下しながらMicroUSBケーブルを挿入すればDFUモードで起動されるのですが、PicoCalcにpicoを装着した状態だとuf2ファイルの書込が成功しない?場合がある様です。もっともPicoCalc側の電源(電源On)していたかは記憶が曖昧なのでOff状態でpicoのMicroUSBだけ接続するのが作法なのかどうかと言えば・・・PicoCalcはOff状態が正解な気もしますが・・・
とにかくpicoHを取り外してpicoH単体でuf2ファームウェアを書き換えたら上手く行きました。
ちょっとこの辺は自信が無いのでこういう場合もあったという例とご理解下さい(反面教師的な意味で)。
で起動したのが以下の画面であります↓

Fuzixというのはご承知の方もいらっしゃるとは思いますが(実は私3ヶ月程前に知りました:)、Linux 2.2/2.4のメンテナをされていたAlan Cox(上記画面の真ん中ぐらいにcopyrightが表示されています)さんらが開発されている小規模マイコン(何とZ80系の8bitマイコンから)で動作するLinux風なOSです。画面の通りデバイス名もlinux風で32bit Cortex-M0+のpicoでもそれなりに動作している様な・・・

rootでloginしてls,df,ps,uptime等の基本コマンドを試している処です。実はSDカードのrootfilesystemを収める必要がある(githubで .imgファイルで提供されている)のですがSDカードリータ手配中につき、今は空のSDカードなのでdfでも何も無し(空)となっております。
20250529 04:12訂正:PicoCalc添付のSDカードは区画1がFAT32(28GB),区画2がextファイルシステムでFuzixのrootfilesystemは区画2(hda2)にマウントされる様です。なので新規のSDcard(microSD + SDカードアダプタ)では区画1のFAT32、区画2にext(2/3/4)まあddするから何でも良いのですがでその後、
sudo dd if=./Fuzixのimg.img of=/dev/sdd2(母艦でSDカードを認識するデバイス名) bs=8192
等してGitHUBで提供されたFuzix 1.0のrootfilesystemをddする事が出来ます。
picoのRAMは264KBなのでそれ以下でFuzixなるlinux風なOSが動いている訳で(無論、実用性云々を求めるのは野暮というものでありまして・・・:)ニヤニヤしてしまいます。
正直PicoCalcを購入した動機の半分はこれなので個人的には目的半分達成(何と甘い目標なんだろう・・・)な気分も少々。
Fuzixについては本家サイトをご参照下さい↓
FuzixのルーツはZ80用のlinux風OSの様でメモリ不足に対応する為にバンク切替(IO命令でバンク切替が多い様です)にストレージ(SD/CF等)でlinux風な環境構成を目指している様です。
これらのコンテンツはPicoCalcの本家サイトからGitHUBをアクセスして git cloneして最新のデータを確保する形になるかと思います。Pico2対応も進んでいる様でFuzix 1.1はpico2をターゲットにしている様です。
理屈ではpicoHをpico2Hに差し替えれば良い筈なのでいつか試してみようかと思っています(pico2にピンヘッダはんだ付け作業が・・・)。