aki_iic’s blog

己の欲せざる処人に施す事無かれ、狂人の真似するは即ち狂人なり

喧嘩を売ろうとしている

 BBCの記事より。犬笛老人のみならず(予想どおり)副大統領さんもアレだという記事。この演説内容ではBBCのみならず欧州勢はタイトルと見做すのではないか:

www.bbc.com

 欧州勢も今までの余裕がある状況では皮肉で切り返すのだろうが、ここまで言われると、まあ、こういう反応になるのは必然であり、副大統領(実権は乏しく大統領のオマケの如きポジションではあろうが)の評価が定まる演説だったのかもしれない。

 で、欧州勢の反応を細々BBCさんは報道しているがそれは言っても詮無い事なので記事の最後のパラグラフが状況分析として纏められているので引用します:

【解説】米政府の欧州非難はウクライナと防衛課題を無視

フランク・ガードナーBBC安全保障担当編集委員

ヴァンス副大統領のミュンヘン演説に、その場にいた各国代表は衝撃を受けて押し黙った。副大統領はアメリカの同盟諸国を非難した。特にイギリスを激しく非難した。誤報や偽情報、そして言論の自由の権利を非難する攻撃を行い、出席者を驚かせた。

非常に奇妙な20分間だった。各国代表は、ほとんど沈黙したままだった。

アメリカの民主主義が10年間、(温暖化対策活動家の)グレタ・トゥーンベリから叱られ続けても耐えられるなら、皆さんも数カ月はイーロン・マスクに耐えられるはずだ」というジョークにも、誰も笑わなかった。

要するに、ヴァンス氏の演説は欧州の代表団にまったく評価されなかった。会場からの評価は、明らかにきわめて低かった。演説内容について判断を完全に誤っていた。

では、あの演説は誰に向けられたものだったのか?

アメリカの有識者は私にこう言った。「あれはすべてアメリカ国内向けだった」と。

ヴァンス副大統領の演説の数日前にトランプ大統領はすでに、ピート・ヘグセス国防長官を通じて、ウクライナの交渉ポジションをひっくり返していた。ウクライナはかねて、ロシアが2014年に最初に侵攻して奪った領土を回復しようとしているが、トランプ政権はこの目標を、「現実的ではない」と述べたのだ。

アメリカはまた、ゼレンスキー大統領が重視してきた北大西洋条約機構NATO)加盟の希望を打破。ロシアが次にウクライナを侵攻することにしても、ウクライナの国境防衛に米軍を派遣する可能性を否定した。

今回のミュンヘン会議に先立ち、トランプ大統領プーチン大統領と90分間にわたる友好的な電話会談を行ったというニュースに、ヨーロッパ各国は愕然(がくぜん)とさせられた。2022年2月に始まったウクライナ侵攻以来、西側諸国とロシア大統領の対話は凍結されていたが、トランプ・プーチン会談でそれがいきなり終わったのだ。

ミュンヘンに集まったヨーロッパの指導者たちとその代表団の間では、トランプ大統領ウクライナでの和平合意を急ぐ中で、プーチン大統領が勝利し、立場をいっそう強くした上で、今後もさらに欧州の領土を奪取しようとするのではないかと、恐れが広がっている。

 一部の評価では海兵隊出身のインテリとされていたが、もしその情報が正しいのであれば、インテリなる語彙を再評価する必要があるのかもしれない(内弁慶、とか?)。