aki_iic’s blog

己の欲せざる処人に施す事無かれ、狂人の真似するは即ち狂人なり

Ubuntu 20.04LTSでISE14.7

 過去に試して上手く導入出来なかったISE14.7がUbuntu 20.04LTSで導入出来たので記す。ひょっとしたら本導入前にwineを導入して32bit系のライブラリを導入されたのが影響しているのかもしれない(wineはLTspiceを導入する為の環境整備の一環)↓

qiita.com

 ISE14.7を導入する理由はXC9500の合成・書込環境導入の為で今迄Ubuntu16.04LTSで構築したそれがハードウェア老朽化で最近主用してるA285(Ubuntu20.04LTS)に構築する必要に迫られた為でobsoluteな5V系CPLDを大切に使う計画の一環:

ISE14.7 on Ubuntu20.04LTS

 見慣れた画面で一安心。Cable Driverのinstallでエラーが出ていたので要確認だが合成は普通に行えていて問題無し。XC9500の合成はライセンスファイル未登録でも合成してくれる”おまけ扱い”故、ライセンスファイル取得すら行っていない。

ISE14.7 fitting report

 昔話になるがXilinx(今のAMDXilinxセクション)はFPGACPLDの合成ツールは全く別系統で背景としてCPLDはEPLDメーカをXilinxが買収した経緯があるとおぼろげに記憶している(XC7200系)。その後EPROMからEEPROM(Flash)系のXC9500となりXL、XVと派生し更にPhilipsのCoolRunner(当時)を買収してXCR3000系が追加された。主観だがCPLD系はXilinxにとっては傍系故かM&Aでファミリを拡張してきた歴史がある。一方Altera(Intel)は逆にEPLD(EP300/EP500系)から出発し、FPGAに進出したのは(XilinxLCAの特許の関係もあってか)Xilinxのずっと後であったと記憶している。今ではFPGAの基本特許が切れた為か?支那製のFPGAと開発ツールが安価に販売されている様だが(私が古い人間である為か)IPと開発ツールというソフト面が主体と言うべきプログラマブルロジックに支那製は個人であっても使う気には一生なれない気がする(まあ、時代が流れて西側のFPGAが終息でもしない限りは)。

幸いにしてその可能性は昨今の動き含めて杞憂に終わると良いのだが。何年か前に支那系のファンドがLatticeを買収しようとして当時の米国政府から阻止された経緯があり、その後も権威主義国家に対する先端技術流出阻止に西側全体が動いている状況故、状況は改善(西側諸国にとっては)されつつあるのかもしれない。

 秋葉原でも入手可能となっている支那FPGAは例によって何処ぞのFPGAベンダ(XでもAでもLでもMでもないベンダあるいはIP)を買収したのだろうが先に述べた事由で個人的には存在を無視する事にしている。同様の理由で支那製チップも出来るだけ避ける様にしているが先端プロセス・技術ではないそれは規制対象にならないからコモディティ化された部品(汎用マイコンなど)はそう神経質にならなくても良いのかもしれない(が、情報量と供給安定性からやはり避けるでしょうね。最近だとRISCV系のローエンドで異様に安いチップとか:)。

 世知辛い話だが今年は狐ランドを筆頭に血まみれの世知辛い(というかリアル戦争)熱い戦争が勃発・継続している冷戦時代に逆戻りした1年でもあったので景気動向以上に安全保障(世界の先端チップを供給する台湾含めて)が激変する時代に変貌して行くのであろう。。。